2015年03月29日

おんたけ2240スキー場(王滝村)[再開報告]

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(左)第4ペアD線(カラマツリフト)は休止。(右)セントラルゲレンデ。少し雪は重いけれど、快適に滑れた。

「おんたけ2240」は、昨年の御嶽山噴火で立入禁止区域が火口から4kmとなったことにより当初は営業ができなかったが、立入禁止区域が3kmと変更されたことにより、2月26日から営業を開始した。「早く滑りに行かねば」と思っていたが、なかなかその機会がなかった。ようやく3月も終盤になって、遅まきながら滑りに出かけた。「追憶のゲレンデ」の本来の趣旨とは少しずれるけれど、レポートしておきたい。

ゲレンデに出て、しばし黙祷のあと滑り始めた。山岳に親しむ者としては他人事と思えない。駐車場にはけっこう車がとまっているように見えたけれど、ゲレンデはさほど賑わっているとはいえなかった。ゴンドラもクワッドも、ひとりで乗車することができるくらい。空席を運んでいることも多いようだった。雪質はいいとはいえないし、雪が降り続き濃霧で視界も限られるという天候だったせいもあるだろう。

施設も下部のレストラン「ブラザオリオン」が営業しているくらいで、中腹のレストランや展望風呂なども営業していなくて、ちょっと寂しい感じ。また、ゴンドラ乗場横から出ていた第4ペアD線(カラマツリフト)が動いていないので、第5クワッドに乗ろうという時にはちょっと不便に感じた。ゲレンデ最下部から上部に行こうという時には、ゴンドラに乗るか、ちょっと歩いてファミリーペアに乗るか。

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リフト券購入時に手渡されたペーパー。

リフト券を購入すると、「非常時の防災対策」「緊急避難場所」が書かれたペーパーを渡された。各所にヘルメットが用意され、各レストハウスは緊急時の避難場所となっていた。噴火が発生した場合の備えがなされていることをあらためて認識して、自然災害の記憶が蘇ってきた。

近隣の宿泊施設は営業しているところもあるし、していないところも見受けられた。地域への影響も計り知れない。御嶽山の噴火活動が沈静化し、来シーズン以降も「おんたけ2240」がフルに営業することを祈りたい。(シニア4時間券:3,100円)

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(左)ゴンドラ山頂駅に備え付けられたヘルメット。(右)ゴンドラ山頂駅レストハウスの掲示。緊急時の避難場所になる。

こちらもご覧ください → 2014年12月13日 おんたけ2240スキー場

2014年12月13日

おんたけ2240スキー場(王滝村)[再開]

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(左)王滝村中心部。案内板にはおんたけ2240の文字。営業休止中などの案内は途中には一切ない。(右)スキー場駐車場入口には「立入禁止」の文字が。

おんたけ2240スキー場は、9月27日に噴火した御嶽山の火口から4km圏内の入山規制範囲にゲレンデの半分以上が入っている。そのため、今シーズンの営業の見通しは立っていない。「追憶のゲレンデ」の範疇に入れてしまうつもりはないし、ぜひとも再び滑りたいスキー場なのだが、現在の状態を知りたくて現地に赴いたのでレポートしてみたい。

車のラジオからは、今日、開田高原マイアがオープンしたというニュースが聞こえてきた。スキー場関係者の「これまで以上に安全対策に力を入れる」という言葉が伝えられていた。マイアは同じ御嶽山麓ながら、4km圏外であるため、営業に踏み切ったもの。そんなニュースを聞きながら小雪の舞う木曽路を南下する。国道19号から西に折れて三岳を経由し王滝村の中心部を過ぎれば、雪も横殴りになり路面も積雪に覆われるようになった。

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(左)左は展望風呂の建物。ゲレンデへの階段は雪に埋もれている。(右)左はゴンドラ乗場、右はレストラン。中央奥に第4リフト乗場。このあたりだけは除雪されていた。

さすがに行き交う車もほとんどいない。道沿いの施設も多くは休業している。はたしてスキー場まで行ける状態なのか不安だったが、駐車場までしっかりと除雪されていた。駐車場入口には「御嶽山噴火のため これより上部立入禁止」の立札。例年なら、これだけの積雪があればとっくにオープンして賑わっている頃だろうに。ゲレンデ最下部のゴンドラ乗場付近も除雪され、事務所には灯りがともっていた。来るべき日に備えているようだ。しかし、それ以外の場所はただ雪の中に埋もれていくだけのようだった。

一時期休止していたゴンドラを再稼働させ、集客を増加させていたおんたけ2240。本ブログでは過去に、休止となってしまった下部のチャンピオン・高原・白樺の各ゲレンデを掲載した。メインゲレンデが好調なため、これらの廃止ゲレンデの復活も夢ではない……などと妄想していた矢先の出来事だった。一刻も早く噴火活動が沈静化し、復活する日が来ることを祈りたい。

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(左)第4リフト乗場。(右)道路際に立つ石碑の数々が、御嶽が信仰の山であることを再認識させてくれる。

→営業しているときの様子はこちら

【追記(2015年1月19日)】
気象庁から御嶽山立入禁止区域火口から4kmが、概ね3kmに変更となることが正式に発表された。それを受け、スキー場オープン準備を本格的に開始し、2月26日(木)営業開始を目指すこととなった。
【追記】
2月26日(木)無事に営業再開。稼働しているのは、ゴンドラ・第7クワッド・第5クワッド・ファミリーリフト。早く滑りに行かなければ。
詳細は同スキー場のインフォメーションサイト(http://ontake2240.jp/wp/)へ。

こちらもご覧ください → 2015年3月29日 おんたけ2240スキー場[再開報告]

2014年05月17日

いがやスキー場(その1)(旧安曇村/松本市)

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(左)ペアリフト下からゲレンデを見上げる。(右)ゲレンデ中腹からセンターハウス・レストハウス付近を見おろす。

「いがや」の名は、日本スキー界の第一人者だった猪谷千春さんが少年時代の練習コースとして使用していたことによるもの。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」によれば「乗鞍高原温泉手前。初級者向け緩斜面が80%でチビッコも安心。エリア唯一のナイター、スクール、レンタルあり」と記載されている。ペアリフト1基の施設があった。いつ廃止されてもおかしくないと思っていたので、2009年1月に滑りに行った。そのときはどこかの団体が来ていて、思ったよりも多くの人が滑っていた。リフト1本ながら意外と滑走距離があったが、平板な斜面が多い印象だった。ゲレンデ最上部から見る乗鞍岳の姿が素晴らしかったことが記憶に残っている。

2011年1月の新聞各紙では「松本市は、指定管理者方式で運営している乗鞍高原いがやスキー場を今季限りで廃止する。(後略)」と報じられていた。1988年に旧安曇村が初心者や子ども向けのゲレンデとして開設。松本市観光温泉課によると、92年ごろの約3万人をピークに利用者が落ち込み始め、土日祝日のみの営業に切り替えた2009年度のシーズンは7148人だった。スキー人口の減少や近隣にマウント乗鞍(旧乗鞍高原温泉スキー場)もあり、数千万円が見込まれるリフト設備の更新・改修の費用捻出が難しいと判断された。跡地は夏場にも活用できるマウンテンバイクコースなどを整備する方針とも報じられていた。

しかしすぐには廃止にならず「マウント乗鞍スノーリゾート(乗鞍高原)」の一部という形で営業を続けていたが、昨シーズンの同スキー場のホームページで「いがや」の休業が告げられた。「旧いがやスキー場は今期より休止とさせて頂いております。長年に渡りご愛顧いただきましたこと心より感謝申し上げます。ファミリー向けゲレンデとして多くのちびっ子スキーヤー、スノーボーダーたちに愛され親しまれてきましたが、施設の老朽化等により営業維持が厳しくなりました。皆様には大変ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解をお願いしたいと存じます。」

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(左)ゲレンデ最上部から見おろす。(右)ペアリフト最上部には椅子がはずされて置かれていた。

あらためて乗鞍山麓へと出かけてみる。スキー場はまだほとんど営業時のままのように感じられる。リフトもチェアをはずされたままの状態。リフト乗場やその前の小さなセンターハウスの周りは、この1年間で少し雑然としてきてはいるが。リフト乗場にある小屋の中には2013年3月のカレンダーが掛けられたままになっていて、最後のリフト稼働がその月であったことを示していた。ゲレンデ下部のレストハウスも蕎麦店として営業を続けているようだ。どこからか耕運機の音が聞こえてきた。

右手の道を車で上っていくと、ゲレンデ最上部に出ることができる。そこには広い駐車場が2段に備えられ、ログハウス風の小洒落たレストランやバーベキューハウス、さらにマレットゴルフ・フィッシングパーク・スライダーなどのレクリェーション施設が整備されている。しかし、5月の休日というのに人影はまばらだった。そんな中を歩いていくとリフトの最上部に出る。そこにはペアリフトのチェアが並べられていた。見下ろすゲレンデはなかなかの広さに見える。振り返るとまだ真っ白な乗鞍岳が雄大な姿を見せていた。スキーの第一人者の名前を冠した、こんなに眺望にすぐれたゲレンデが姿を消すことに寂しさを感じた。(現地訪問:2014年5月)

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(左)ペアリフト終点からは乗鞍岳の眺望がすばらしい。一帯はレストランや各種レクリェーション施設が整備されている。(右)営業していた頃の様子(2009年1月)。

こちらもご覧ください→「いがやスキー場(その2)(2016年01月23日)」

2013年08月22日

おんたけスキー場 高原・白樺ゲレンデ(王滝村)

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(左)道沿いの広い駐車場から見上げる高原ゲレンデ。(右)高原リフトの終点と思われる地点から斜面を見おろす。

前回に引き続き「おんたけ2240」。今回は高原ゲレンデ・白樺ゲレンデについてのレポート。こちらは、2009シーズンから営業を休止したと思われる。現在も営業しているゲレンデから左下に展開していたゲレンデである。

王滝村の中心部から「おんたけ2240」や御岳の田の原登山口に向かう道(御岳スカイライン)をたどると、やがて左手に広い駐車スペースがあり、その奥に「ようこそおんたけスキー場 高原コース」と書かれたパーキングハウスが建っている。ここが高原ゲレンデの最下部であり、かつてはスキー場全体のメインの入口だった時期もあるのではなかろうか。ここから高原ペアリフト(448m)・白樺高速ペアリフト(1184m)を乗り継ぐと現在の第4ペアD線下部の駐車場横まで上ることができた。それに沿って、高原ゲレンデ・白樺ゲレンデが開かれていた。高原ゲレンデは最大斜度30度のAコース、25度のBコース、25度のCコースの3本が並列していた。また、白樺ゲレンデは最大斜度32度の白樺コースと、その途中から入る最大斜度15度の白樺迂回コースがあった。

高原コースのパーキングハウスからゲレンデを見上げる。樹林帯をはさんで3つのけっこう急な斜面が立ち上がっている。残念ながら、高原リフトは撤去され、跡形もない。そこから車で御岳スカイラインを上って行き、途中で左折してダートの林道に入れば、白樺ゲレンデの中間部に出ることができる。その林道からは白樺ゲレンデ中間部の結構急な斜面が見える。白樺リフトの施設もすっかり撤去されていた。そこから白樺ゲレンデは幅を狭め、緩斜面となって、白樺リフト乗場と高原リフト終点のあったやや広い場所までくだっていく。

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(左)白樺ゲレンデ中間部の斜面。(右)白樺ゲレンデ下部。このあたりは緩斜面で幅が狭い。

そのあたりの東側のやや小高い場所が、高原リフトの終点があったと思われる。その場所から下をのぞくと、先ほどのパーキングハウスを眼下に見ることができた。また西よりの白樺リフトの乗場があったと思われる場所から上の方を見ると、はっきりと樹林の切り開きの跡が残っていて、白樺リフトのルートを示していた。

最後に白樺ゲレンデの最上部に行ってみる。現在の第4ペアD線直下の駐車場から中斜面のゲレンデが下っている。目を凝らすと前方の斜面中間点に案内標識が残っていて「白樺コース 中級 迂回路」と書かれていた。高原・白樺ゲレンデはリフトも撤去されているので復活は現実的ではないと思うが、最上部から高原ゲレンデ下部までのロングコースをあらためて滑ってみたいと感じた。(現地訪問:2013年7月)

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(左)白樺リフトの跡。樹林の切り開きが続いている。(右)最上部の第4ペアD線したの駐車場から白樺ゲレンデ上部を見おろす。

2013年08月07日

おんたけスキー場 チャンピオンゲレンデ(王滝村)

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(左)チャンピオンゲレンデ下の駐車場とパーキングハウス、その向こうにクワッドリフトとゲレンデ。(右)下部から見上げたチャンピオンゲレンデ。

7月の新聞報道(朝日新聞・長野版)では「昨シーズンの県内スキー場利用者は709万人で、2季連続で増加したことが県観光企画課の調べで分かった。(中略)増加率が最も大きかったのは、休止していたゴンドラリフトを再稼働させた王滝村の『おんたけ2240スキー場』で、前季の59%増の7万人だった」という記事が見られた。数年前には存続も危ぶまれていた「おんたけ2240」であるが、経営主体も変わり驚くほどの集客を見せているようだ。おんたけスキー場の名で開設したのは1961年である。

そうなると気になるのは、営業を休止してしまったゲレンデの復活。かつて、このスキー場には、現在の営業ゲレンデの下部に「チャンピオンゲレンデ」「高原ゲレンデ」「白樺ゲレンデ」が存在していた。今回はそのうち、チャンピオンゲレンデについてレポートしたい。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、チャンピオンゲレンデについて「エキスパートに人気のあるハードな斜面」と記載されている。1,500mの距離があり、最大斜度35度、平均20度。現在営業中のゲレンデに対して、ゲレンデトップに向かい右下にあたる位置にあった。2012シーズンから休止になったと思われる。私は残念ながらこのチャンピオンゲレンデは滑ったことがない。

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(左)チャンピオンゲレンデ下部。レストハウスなど施設も充実。(右)クワッドリフト乗場。

7月の休日、「おんたけ2240」を目指す。御岳への登山者やキャンプ場ほか周辺の様々な施設への観光客など、アクセス道を進む車の数は意外と多い。現在、チャンピオンゲレンデ下部へはおんたけ休暇村の敷地を通らないと行けないようなので、施設の一部を利用した上で敷地内の散策路を歩いてゲレンデ最下部へと向かった。広い駐車場が3段に設けられ、一角にはパーキングハウスという建物がある。

その奥にはチケット売場や「チャンピオンハウス」という看板を掲げたレストハウス、独立したトイレの建物、そしてチェアを外されただけのクワッドリフトの乗場など充実した施設が残っている。クワッドリフトには一部、草木が絡みついたりしているが、整備すれば来シーズンからでも稼働できそうだ。見上げるゲレンデは上級向きのハードな斜面であるが、やはりそそられる斜面である。雪がきちんと付くかが問題であろうが。

チャンピオンクワッドの最上部は、現在も営業している第4リフトB線からも見ることができるので、ご存知の方も多いと思う。こちらも施設がしっかり維持されている。全体にリフト施設も建物施設もきれいに保持されていて、やはり状況が整えばチャンピオンゲレンデの復活も可能性があるのではないか、そんな期待を抱かせる。(現地訪問:2013年7月)

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(左)チャンピオンクワッド最上部。右の支柱は第4リフトB線のもの。(右)チャンピオンゲレンデにあったゲレンデマップ。チャンピオン・高原・白樺の表記が残っている。