2019年12月21日

大川寺スキー場(富山県富山市)

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(左)案内板には大川寺遊園駅の表示。(右)常願寺川東岸から対岸の段丘が見える。

常願寺川に架かる立山橋の東側から対岸を見ると、富山地鉄の鉄橋越しに一段高い台地を見ることができる。この段丘上に、1996年まで大川寺遊園という遊園地があり、その一角にはスキー場もあったという。古刹の大川寺東側の一帯がその敷地だったようだ。現在の大川寺駅も遊園地があった頃は、大川寺公園駅(さらにそれ以前は上滝公園下駅)という名前だった。

大正年間からスキー場として整備され大会なども開催されたようだが、再整備されて1958年に大川寺公園として開園した。ジェットコースターなどさまざまな遊具があり、その一角にスキー場もあった。地形図で見るとさほどの斜度ではないと思えるが、ロープトウが設置されていたようだ。1996年に客足の減少などにより閉園となり、スキー場も同時に姿を消した。

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(左)大川寺駅。(右)かつての遊園地への入口か。

大川寺駅の脇から段丘上へと登る道をたどり、途中、大川禅寺の案内板で左折して、かつての遊園地の入口と思われる場所に行ってみる。立入禁止と書かれたゲートがあり、その先に立ち入ることはできない。脇には入場料徴収のためのものだろうか、小屋がある。脇から見ると敷地内は平坦で、灌木が茂るがままになっているようだ。

段丘上部にまわってみる。スキー場の上部にあたるはずである。農道を歩いていくと左手の樹林の中に四阿が建っていた。この四阿あたりがスキー場の上部で、そこから南側へとゲレンデが下っていたと推測される。いまは、樹林が生い茂り、当時の様子を思い起こすことは難しかった。段丘の上からは立山連峰が眺望できたのではなかろうか。(現地訪問:2019年11月)

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(左)ゲレンデ上部であったと思われる四阿。(右)雲に霞んでいる立山方面の展望。
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2016年04月21日

極楽坂スキー場 金山ゲレンデ(富山県富山市)

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(左)常願寺川に架かる立山大橋から見た金山ゲレンデ跡。右側の山頂から中腹までに痕跡が見える。

立山山麓の極楽坂スキー場(現在の正しい呼び名は、立山山麓スキー場極楽坂エリアというのかもしれない)。その一番西側に位置していた金山ゲレンデ(アルペンコース)が営業休止となっている。2007シーズンに営業休止となったようだ。このゲレンデにある第10リフトも止まったままだ。

ときどき「追憶のゲレンデとは、どこまでの範囲を指すのか」という問合せを受ける。スキー場の一部のリフト・ゲレンデが休止となっている例は枚挙にいとまがないからだが。ある程度、独立したゲレンデの休止は本ブログで取り上げることとしているが、本件はその基準に適合しているかどうか微妙なところ。

このゲレンデは下部からアプローチすることはできず、山麓部からは第8ペア・第9ペアを乗り継いで極楽坂山山頂部を経て、上部からアプローチするかたちとなっていた。その意味では他のゲレンデからはちょっと奥まって独立したかたちといえるかもしれない。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」によれば、アルペンコースは最大30度・平均20度・距離950mの中上級コースとなっている。圧雪されない豪快なゲレンデで、知る人ぞ知る名物コースだったらしい。急斜面な上に、コンディションによっては北陸の重い雪で苦しんだ人も多いと聞いた。

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(左)金山ゲレンデ最下部。右下にリフト乗場の痕跡がある。(右)金山ゲレンデ最下部から見上げる。

今シーズンは非常に積雪が少なかった。このような状況が来シーズン以降も続くと、ウィンタースポーツそのものがどうなってしまうのかという問題にもなってくる。営業期間が極端に短かったスキー場も多い。ここ立山山麓も、まだ3月末なのにスキーシーズンの賑わいがずっと昔のような雰囲気さえ感じさせる。立山インターから立山山麓に向かうと、極楽坂スキー場のメインゲレンデの右側に、遠景からもはっきり金山ゲレンデの跡がみてとれた。

林道を車で上っていくと極楽坂のメインゲレンデを横切った先で、金山ゲレンデの最下部にたどり着いた。林道のすぐ谷側にはリフト乗場のコンクリート部分が残されている。山側を見上げると少し草木が茂り始めているが、はっきりゲレンデの跡が見渡せる。右側にはリフトの支柱が点々と山稜部まで続いている。搬器とワイヤーははずされているが、最上部にはリフト降場も残されているのが見える。

少し西側から尾根道を登れば、ゲレンデ最上部に達することができる。よく歩かれている登山道もあるようだ。しかし今日は十分な登山の用意をしてこなかったのでここまで。もう少し季節がよくなったら登山の楽しみも兼ねて再訪したいと思う。なお、旧金山ゲレンデは雪崩の危険性もあるため、滑走禁止区域になっている。(現地訪問:2016年3月)

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(左)ゲレンデにはリフトの鉄柱が残っている。最上部のリフト降場も残っている。(右)極楽坂スキー場下から見上げる。前方右手の尾根上にゲレンデがあった。
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2016年04月07日

芦峅寺スキー場(その2=富山KINGS)(富山県立山町)

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(左)遠景から芦峅寺スキー場のゲレンデ跡上部を見上げる。(右)遠景からゲレンデ下部を見る。ジャンプ練習施設とレストハウスが見える。

立山山麓にあった芦峅寺スキー場について本ブログで取り上げたのはもう7年前。営業を休止したのは、もう12年前になる。その後の状況についてはまったくケアしていなかったが、跡地は2013年9月以降、「富山KINGS」として再利用されていることを知った。再開といういい方はあっていないと思うけれど、ウィンタースポーツの施設として再利用されているのは、喜ばしいと思う。

「富山KINGS」はスノーボード・フリースタイルスキーのジャンプ練習施設。独自に開発したという「サマースノー」という人工芝を使用と、着地地点には傾斜のついたエアマットを備えた、サマーシーズン用の施設。さらにジャンプ後、スタート地点に上るためにカートが配置されているということだ。個人的にはフリースタイルには詳しくないので、こういう施設をどう評価していいのかわからない。このKINGSというフリースタイルの練習施設は全国に他に数箇所あるらしい。

現地を訪れ、少し遠めに斜面を見上げると、上部はただゲレンデ跡が広がっているばかり。ジャンプ練習施設はゲレンデの下部に設置されていた。レストハウスは以前のまま再利用されているようだった。4月から今年のシーズンはオープンとなるので、その準備がはじめられていた。

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(左)ゲレンデ下部にあるジャンプ練習施設。(右)ゲレンデ下のレストハウス。以前の建物が再利用されているもよう。

なお、このゲレンデの上部には国立立山青少年自然の家がある。各種施設の中にロープリフトを備えた「不動ゲレンデ」があったが、一昨年(昨シーズン)よりロープリフトを停止し、チューブそりコースとなっている。ワイヤーの経年劣化とアルペンスキー利用の減少が理由として、ホームページ上に触れられている。アルペンスキーは送迎により立山山麓スキー場を利用するよう呼び掛けられている。

立山山麓のスキー場をめぐる状況もさまざまに変化しているようだ。(現地訪問:2016年3月)

こちらもご覧ください→「芦峅寺スキー場(その1)(2009年7月4日)」
posted by 急行野沢 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 富山県 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2014年01月11日

閑乗寺スキー場(富山県南砺市)

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(左)駐車場にあった閑乗寺公園の案内図。ペアリフトの文字が残る。(右)ゲレンデからは眼下に砺波平野の広がりを見おろすことができた(2013年11月)。

散居村という集落形態で知られる富山県西部の砺波平野。その砺波平野が南に尽きるあたりに位置するのが、木彫で知られる井波町や清流の里をうたう庄川町。いまは合併によって前者は南砺市、後者は砺波市となっている。その井波や庄川の裏山のような位置にあったのが、閑乗寺スキー場。ゲレンデからは砺波平野を一望することができた。

2012年8月の新聞報道によれば、「富山県南砺市2スキー場閉鎖経営難、改善見込めず」という見出しで「富山県南砺市は、スノーバレー利賀と閑乗寺の二つのスキー場を早ければ来年度に閉鎖することを決めた。」と書かれていた。南砺市内には、合併前の旧町村がそれぞれ管理していた6つのスキー場があった。そのうち、スノーバレー利賀・閑乗寺公園・たいらクロスカントリー場は経費が経済効果を上回ったという。市は、たいらクロスカントリー場を体育施設として維持する一方、2か所のスキー場を廃止することを決めたと報じられた。昨秋、地元観光協会に問い合わせたところ、今シーズンから閑乗寺スキー場は休止とのことであった。

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(左)リフト下から見上げる。(右)リフト乗場の小屋には「長い間、誠にありがとうございました」の貼り紙が。

「オールスキー場完全ガイド'2000」(立風書房)には、「ゲレンデから砺波平野が一望できる展望台が設置され、四季を通してスポーツを楽しめる閑乗寺公園の芝広場に、冬はスキー場が展開する。全体に初心者向きの緩斜面でアットホームな雰囲気はファミリー向き。連日ナイター、レンタルあり」と案内されている。ペアリフトが1基あった。

実は数年前に富山を訪れたついでに、散居村を一望する写真が撮りたくて閑乗寺公園に立ち寄ったことがあった。その際ゲレンデ下の建物で、気になっていたこのスキー場の存続について聞いてみた。すると、「道を挟んで向こう側(ゲレンデのある側)は行政区分が違うので、スキー場のことは答えられない」というお役所的な返事をされた。その建物の所在地は砺波市、ゲレンデの所在地は南砺市であることは確かであったが。

小雪が降り続く1月の休日、あらためて閑乗寺公園を訪れる。駐車場は除雪され、閑乗寺公園としての施設はしっかり管理されている。公園管理の関係者と思われる方が駐車場を歩いていたので聞いてみると、確かに「今シーズンからスキー場はやっていない」ということだった。リフト乗場下までは雪の中に道がつけられていて、ゲレンデ下部では数組の子ども連れがソリ遊びに興じていた。リフトはチェアを取り外されただけで、まだそのままの状態である。斜面に隣接しているフィールドアスレチックやキャンプ場の施設はただ雪に埋もれている。斜面はそれなりの斜度でさまざまなコース取りができたと思うが、その脇にはナイター照明が寂しそうに立っている。地元密着のファミリーゲレンデがまたひとつ幕を閉じた。(現地訪問:2014年1月)

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(左)ゲレンデ下の圧雪車が所在なさげ。ソリ遊びにやってくる家族も多い。(右)ゲレンデ最上部のリフト終点。(2013年11月)
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2014年01月01日

スノーバレー利賀(富山県南砺市)

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(左)残っている案内板。(右)百瀬川の対岸から見たスキー場全体。

一昨年7月に南砺市が廃止方針を打ち出したスノーバレー利賀。その後の動向が注目されていた。昨シーズンの営業最終日(2013年3月24日)について新聞各紙は「市は今季限りで閉鎖する方針で、事実上最後となる滑りを楽しんだ利用客や周辺施設からは、惜しむ声や今後の地域振興を心配する意見が聞かれた」と報じていた。スキー場側は正式に閉鎖が決まったわけではないため、例年通りの営業終了という認識で特別な式典なども行われなかったという。

しかし、同スキー場の公式ホームページ上に11月になって「【ご案内】この度、南砺市の方針により閉鎖することとなりました。長きに渡りスノーバレー利賀にご愛好いただき、誠にありがとうございます。」とtwitterによる書き込みがあり、最終的に営業を断念したことが判明した。

バブル崩壊後の1997年の開業で、北陸随一の1,330mとなる標高や雪質の良さが売りであった。オープン当初は年間5万人ほどの利用があったというが、その後来場者は低迷し直近では年間約12,000人ほどにとどまっていた。南砺市は現在、代わりの地域活性化策を検討している。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」によれば、「フード付クワッド、リゾート感覚のレストハウス、3kmのロングコース、モーグルコース常設、コブ斜面とそろう。最大斜度39度、コース11本。ナイター有。クワッド1基、ペア2基。アクセスは砺波ICからR156湯谷温泉経由35km」と案内されている。

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(左)センターハウスのゲレンデ側には広いデッキ。レストラン内のテーブル・椅子などは整然と並べられていた。(右)センターハウス前から見上げたゲレンデ。

晩秋の休日、あらためて旧利賀村を訪ねてみる。利賀へは南砺側からも八尾側からも急カーブの連続する国道471号をたどらなければならない。しかし、登りついた百瀬川に沿う小盆地はほのぼのとした雰囲気を感じるところである。現地までの間、「スノーバレー利賀」の掲示は残ったままで、スキー場前にも営業休止などの掲示はない。センターハウスもリフトも今シーズンの営業を待っているかのようである。センターハウスのゲレンデ側には広いウッドテラスがあり、そこから内部をのぞくと、レストランのテーブル・イスは綺麗に並べられたまま。ゲレンデを見上げると、意外と奥行きの深いゲレンデの上部はうっすらと雪を被っていた。

リフトの支柱に地滑りによるずれが生じていることが分かったため2010シーズンの営業を休止したことが記憶に新しいが、そんなことも暗い影を落としていたのだろうか。リフト券をセットにした近くの天竺温泉の宿泊プランなどもあり、落ち着いた冬の休日を過ごすのにはいいところだったと思う。問題はやはりアクセスだろうか。急カーブが連続する道は、山道に慣れない人にはちょっと厳しいと思った。(現地訪問:2013年11月)

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(左)下部ゲレンデの中腹から見下ろす。

【追記】
2017年1月16日~の地滑りで被害を受けたのは、スノーバレー利賀ではなく、旧「利賀スキー場」です。「利賀スキー場」については→こちらをご覧ください。
posted by 急行野沢 at 01:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 富山県 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする