2020年12月30日

妙高スキーパーク(新潟県妙高市)

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(左)未圧雪のゲレンデの向こうに妙高山を望む。(右)センターハウス。

妙高スキーパークのホームページに「2020-2021 SEASON CLOSE 今年度の営業は休業いたします。来シーズン、何卒よろしくお願い申し上げます」と掲示されている。ファミリー層中心のスキー場なので、コロナの影響について慎重に考えた結果なのだろうか。コロナが収束すれば来シーズン以降、再開すると思われる。(→休業理由については、コメント欄に情報をお寄せいただきました)

20年ほど前に家族で出かけたことがある。ペアリフト1本に緩斜面。ガッツリ滑りたい人には物足りないゲレンデだけれど、スキーを始めたばかりの子ども連れには最適。センターハウスも家族連れを想定した設備が整っていたと思う。国道18号関山交差点からさほど距離もなく、積雪の多い道ではあるものの車でのアクセスは悪くない。

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(左)雪に埋もれたペアリフト乗場。(右)ゲレンデ中腹。

12月としては久しぶりの大雪に見舞われた直後、関温泉に向けて車を走らせてみた。やがて道の左側には妙高スキーパークの建物が見え、数台の車が入って何らかの作業はしている様子。しかし、ゲレンデやリフトは新雪に覆われたままで、整備が進められる様子は見られない。

道の右手の休暇村妙高ルンルンスキー場やこの先にある関温泉スキー場は、もう間もなく開業すると告げられている。この積雪があれば開業できそうなゲレンデから見上げると、妙高山が白く輝いて見えた。目を転じれば信越国境の山並みが続いている。この景観も魅力的だと思う。(現地訪問:2020年12月)

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(左)ペアリフト最上部。

*「にいがた観光ナビ」のホームページには「2021-2022シーズン営業休止」となっている。昨シーズンに続いての休止ということのようだ。

<追記 2022年12月>
ホームページ上では2023シーズンの休止も告げられている。「2022-2023 SEZSON CLOSE 今年度の営業は休業いたします。来シーズン、何卒よろしくお願い申し上げます。」これで3シーズン連続での休業。

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センターハウス前やリフト乗場付近では重機で作業が行われているようだったが、スキー場営業のためのものではない模様。(2022年12月)

2019年08月09日

宝生スキー場(その2)(新潟県糸魚川市)

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(左)ゲレンデ下部と思われる平坦地。

宝生スキー場についてコメントを寄せていただき、「詳しい地図でもあれば欲しいところ」と書かれていた。見返してみると宝生スキー場の地図はごく大まかにしか描いてないことに気が付いた。前回訪問から10年の歳月が流れ、その後変化があるかも知りたくて、あらためて現地を訪れた。ただ、残念ながら当時の様子を思い起こさせるものは多くはなかった。

国道148号「平岩」交差点から東に折れて、平岩駅前をかすめ、蓮華温泉へと向かう大所川沿いの県道を進む。平岩駅から約1.5km地点、右カーブの左側にチェーンで施錠された林道への入口がある。前後に路側余地があり、車をとめて、この林道を歩きはじめる。「クマ出没注意」の標識もあり、熊鈴と万一に備えた登山装備が欠かせない。

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(左)右上に大きな砂防ダムがつくられている。(右)砂防ダムの上部に広がる草地。

林道は山腹北側を東へとトラバースして行く。右へ左へと折り返した先に、平坦な草地があり、このあたりがゲレンデの下部または中間地点ではないかと思われる。その先、沢を渡る橋がある。右手を見上げると大きな砂防ダムが見える。ここまで林道入口から約1km。

やや右に曲がり道を登ると、右手の杉林の奥にリフトの残骸(コンクリート部分)が見える。猛烈なヤブを漕いで近寄ってみる。前回はその前方(西側)にもう1基のリフトの残骸が見えたが、ヤブの濃い季節だからだろうか、今回は確認できない。林道に戻りさらに進むと、右手には草地が広がっている。かつてのゲレンデの跡だろうか。

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(左)砂防ダム上部の杉林の中にリフトの残骸がある。(右)草地の斜面を上部から見おろす。下部の杉林の中にリフトがある。

このあたりがかつてのスキー場の中心地と思われるが、ゲレンデの雰囲気はあまり感じられない。砂防ダムなど大規模な治山工事が行われたためだろうか。草木も生育して、そのヤブの中にリフトの残骸が残るだけ。こんな場所を訪れるのは私のようなもの好きだけだろうと、あらためて思った。(現地訪問:2019年7月)

こちらもご覧ください → 宝生スキー場(その1)

2017年12月25日

ロッテアライリゾート(新潟県上越市)[再開]

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(左)道沿いの新しい案内標識。(右)正面入口から。

12月16日よりロッテアライリゾートがスキー場営業を開始している。閉鎖されたスキー場の中でも、復活を望む声が最も大きかったところかもしれない。しかし、リフト料金などを見ても強気な設定で、外国人客・長期滞在客などにターゲットを絞っていることは明らか。また、オフピステの斜面も充実しているようだ。どうもオールドスキーヤーがのろのろと立ち入るのは憚られるので、しばらく様子をみてみようと思う。

上越方面に所用で出かけた帰り、外観だけでも様子を見てみようと立ち寄った。道沿いの案内標識は新しいものに変わっている。ゲレンデに向かって正面入口からはスタイリッシュな建物が見えた。

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(左)P2からホテルなどの建物を見る。(右)正面右手の道から見たホテルなどの建物。

そこから左に進むと日帰り用駐車場P1・P2が設けられている。天気の悪い平日の夕方だからか、広い駐車場にほとんど車はいなかった。駐車場の向こうにホテルなどの建物が見える。豪華な雰囲気が見て取れた。あいにくの小雨模様でゲレンデは霞み、その様子はよくわからない。ネット上で確認するとリフト・ゴンドラが「強風のため運転見合わせ」という記載が多く見られた。

こちらもご覧ください
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その1)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その2)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その3)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その4)」
「旧新井リゾート 2017年度オープンへ」
[復活へ]ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)

2017年08月04日

[復活へ]ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)

本年5月、地元紙などで「2017年12月のオープン目指して改修工事が進められている新潟県妙高市両善寺の『ロッテアライリゾート』の施設概要が明らかになった」と報じられた。復活を望む声が大きかった、あのARAIを再び滑走できる日がいよいよ現実のものとなろうとしている。

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(左)遠景から見たゲレンデ最下部とゲレンデ下のホテルなどの建物。(右)ゲレンデ下の正面入口付近。

5月に明らかにされた施設概要は、韓国のホテルロッテが100%出資した「ホテルアンドリゾート上越妙高」が発表したもの。冬だけでなくグリーンシーズンのアクティビティが楽しめるという。また温泉を新設し、ホテルも一新、プール・レストラン・カフェ・ビジネスセンターなど多彩な施設を設け、長期滞在にも対応することが盛り込まれている。

気になるゲレンデは、ゴンドラ1基・ペア2基・クワッド2基を稼働するとしている。以前のゲレンデ規模や輸送規模そのままである。とすれば、再び大毛無山の大斜面を滑ることができそうである。(→以前のゲレンデマップはこちら

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(左)(右)ホテルなどの建物は足場が組まれて改修が進められている。

上越方面に出かけたついでにアライに立ち寄ってみる。といっても、もちろん工事現場に立ち入ることはできないので、周囲の道路からうかがい知ることしかできないのだが。多くの工事車両や作業員が周辺道路から出入りしていて、思っていたよりも大規模に工事が進められていることに驚かされる。

ホテルなどゲレンデ下の多くの建物には足場が掛けられ、改修が進められていることがわかる。少し上部に行くと、山麓第2リフトの乗場がある。ここも足場が建屋を覆っていた。その先のゴンドラ六本木平ステーションも足場が覆い、周辺では多くの人々が作業を続けていた。

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(左)山麓第2リフト乗場。(右)ゴンドラ六本木平ステーション。

ゲレンデに至る案内標はこれから再整備されれるのだろう。農作業の軽トラが走り回る周囲の田園風景と大規模リゾートは少々不釣り合いのものと見えたが、これからどう調和していくのか、調和しないのか。そんなことも気になった。(現地訪問:2017年8月)

こちらもご覧ください
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その1)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その2)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その3)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その4)」
「旧新井リゾート 2017年度オープンへ」
ロッテアライリゾート(新潟県上越市)[再開]

2016年11月03日

妙高パインバレースキー場(その2) (新潟県妙高市)

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(左)アパリゾートの案内板。スキー場の文字はない。(右)アクセス道路からメインゲレンデとセンターハウス・ゴンドラ・高速ペア乗場。

妙高パインバレーのことを本ブログで取り上げたのは6年前のこと。アパグループがホテル・ゴルフ場などとあわせて買収したものの、ほんの数年でスキー場経営を中止した。その直後のことだった。そのときは冬だったので、ゲレンデ下から見上げた様子しかわからなかった。いつか上部の様子もあわせてレポートしなければと考えていた。秋晴れの休日に妙高に向かう。アパリゾートは総合リゾート施設なので、スキー場以外は経営を続けている。今日もゴルフ場にはプレイをする人の姿が見られた。

ゲレンデ下に行ってみると、広い駐車場に向かい合うセンターハウスや、ゴンドラ・2基の高速ペアリフトとも現役さながらの様子に見えた。窓ガラスが破損するなど細かいところでは建物の傷みが見られるものの、営業中止から6年を経てもしっかり管理されている様子がうかがえた。ゴンドラやリフトも搬器はもちろん外されているものの、ワイヤーは張られたまま鉄柱を渡っている。メインゲレンデだった斜面も雪さえ積もれば、すぐにでも滑走できそうだ。この様子からすると、状況次第ではスキー場営業を再開する可能性も考えているのだろうか。そんな期待もいだかせる。

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(左)スカイラインコースの斜面と右手に第4高速ペア。(右)ダウンヒルコースの入口。

ホテルの脇からゲレンデ上部を通過して樽本集落や斑尾高原方面に通じる舗装林道。この道を車でたどる。しばらく上ると左手に第4高速ペア乗場の建物があらわれる。この建物も大きな破損はなく、リフトのワイヤーも張られている。リフト左にはややススキの背が高くなったスカイラインコースの跡が見て取れる。さらに進むと、頭上をゴンドラのワイヤーが横切り前方にゴンドラ終点の建物が見える。林道から左に分岐すると、この建物の前に出る。こちらもわずかな破損を除いて建物はしっかりしている。建物左後方には、赤倉や杉ノ原の斜面が見えた。周囲は一面の紅葉だ。

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(左)ゴンドラ終点駅を下から見上げる。(右)ゴンドラ終点駅。左に赤倉・杉ノ原のゲレンデが見える。妙高山頂は雲の中。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、「妙高連山や戸隠、斑尾を見渡す絶好のロケーションにつくられたリゾートスキー場。サウナ・露天風呂・温泉浴場などがある。中級スキーヤーならゴンドラですべてのコースが楽しめる」近年、ファミリー層がスキー人口を支えていることを考えると、このゲレンデ構成や施設はそんなファミリー層には適しているのではないか。ARAI復活のニュースもあるので、そんな気にもさせられた。(現地訪問:2016年11月)

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(左)ゴンドラ終点駅から見た第4高速ペアの最上部。(右)最盛期のゲレンデ構成。

こちらもご覧ください→「妙高パインバレースキー場(その1)」