「平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。このたび、長年にわたり皆様にご利用いただいてまいりました当スキー場は、諸般の事情により、誠に残念ながら今シーズンより閉場することとなりました。(中略)急なお知らせとなり、皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。(後略)」
(右)スキーゲレンデへの入口に案内板はあったが、テープで閉ざされていた。
ゴルフ場と一体となったような敷地の一部にゲレンデが広がっていたように記憶している。ずいぶん前に、奥美濃のスキー場を巡った後にゲレンデ下まで立ち寄ったことがある。あわよくば帰り際にここで数本だけでも滑ってみようと思ったのだが、意外と家族連れで賑わっていた。私のようなものがひとりで滑るのは場違いな感じだったので、滑らずに帰ったことがあった。それ以来、訪れることのないまま閉鎖となってしまった。
古いゲレンデガイドには以下のように紹介されている。「白山連峰を真正面に、御母衣ロックフィルダムを眼下に見る標高1000mのゲレンデ。32度のカベやポールセットも可能な中・上級者向き。カントリーバーンはゴルフ場で緩斜面。ゲレンデ下にはクロカンコースもある」(オールスキー場ガイド2000、立風書房)敷地の一角には荘川高原リゾートホテルがあり、家族で滞在してのスキーも楽しめたと思う。
(左)国道から荘川高原への分岐点。案内板はあるが、ややわかりにくい。(右)ゴルフ場のクラブハウスへの入口。
閉鎖の発表があってから、飛騨方面を訪れた機会に荘川高原に立ち寄ってみた。スキー場は閉鎖と発表されたものの、ゴルフ場としては当然営業を続けている。ゲレンデへのアクセス道は閉鎖されていて、ゴルフ場の中をうろうろするわけにもいかず入口で引き返した。
ゴルフ場と兼業のスキー場は以前はけっこうあったと記憶している。サンマリーナ玉庭(山形)や妙高パインバレー(新潟)など。スキー場の営業をやめたところが多いけれど、ある程度の斜面が必要なスキー場と平坦なゴルフ場を両立させることは地形の関係からも無理があったのではないかと思う。また、スキー人口の減少や少雪化により、無理してスキー場経営を続ける必然性はないと判断されたのかもしれない。(現地訪問:2025年10月)
