2025年10月31日

アウトドアイン母袋(母袋温泉スキー場、岐阜県郡上市)[今シーズンも営業休止]

この数年、積雪不足などで営業日数が極端に少なくなっていた「母袋」。ついに昨シーズンは、12月の段階で早々と営業休止が告げられたのは既報の通り。ホームページによると「年々暖冬が続き、雪不足で営業出来ないシーズンが続いておりましたので、今シーズンのスキー場営業は中止を決めましたのでよろしくお願いします。団体様冬季キャンプのみ受付しております。(後略)」

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スキー場アクセス道には各所に案内板。

リフト1本だけというロコな雰囲気にひかれて、いつか滑りに行きたいと思いシーズンに入ると積雪状況をチェックしていたのだけれど、滑走できる積雪の日数が極端に少ない。滑ることができないまま終わってしまうのではないか、そんな不安も感じさせる。そこで、積雪期ではないけれど岐阜県方面に所用があった際に、足をのばして母袋を訪れてみた。

国道156号を旧大和町徳永で東に折れて、山中に車を進めて行く。途中、随所に掲げられている「母袋温泉」の案内板に導かれる。栗巣川に沿う道も上巣栗の小集落で前方の山並に遮られる形になり、右手の一段高い場所に上ってスキー場斜面下の駐車場にたどり着いた。広い駐車場の前方奥には温泉施設の建物があるけれど「本日お休み」の掲示がある。右手には西向きのスキー場の斜面が広がり、ペアリフトが架かっていた。

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(左)遠景から見たゲレンデ。(右)リフト直下からゲレンデを見上げる。

緩斜面の1枚バーンではあるが、下から見上げる範囲では、それなりに楽しく滑れそうな斜度はあるのではないかと思われた。斜面のすべてを見渡せるので、子ども連れで楽しむにはいいのではないだろうか。ここはスキー場だけでなく、キャンプ場や温泉なども備えた総合的な施設でもある。敷地内には木彫りの像などもあちこちに置かれ、手作り感あふれる施設になっている。

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(左)リフト乗場付近。(右)母袋温泉本館。「本日お休み」の掲示。

古いスキー場ガイドには以下のように紹介されている。「奥美濃エリアの入口にありオールシーズンそり専用ゲレンデあり。コース2本とソリゲレンデはすべて初中級向きなのも家族向き。スキー場直下1分のところに露天風呂の天然温泉もある」(オールスキー場完全ガイド2000、立風書房)。当時はペア1基、シングル1基の2本のリフトがあった。現在はペア1基のみ。

「奥美濃で一番近い」とうたうだけあって、東海北陸道や国道156号からのアクセスは悪くないと思う。小規模なスキー場なりに家族で楽しめる要素は大きいと思うが、やはり問題は積雪だろうか。今シーズンはなんとか滑走できる日数が確保できることを祈りたい。(現地訪問:2025年10月)

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(左)駐車場から全体を見上げる。

<追記>
インスタグラムによると「昨年に引き続きスキー場の営業はお休みします。」とのこと。
雪が降り積もっている写真が掲載されているが、「昨年は大雪過ぎで、、雪下ろしが追いつかず。場内あちこちで、雪被害でした。」ということで、対応が追い付かないのだろうと思う。再開されたときには、滑りに行きたいと思っている。

2025年01月22日

母袋温泉スキー場 営業休止

岐阜県の母袋温泉スキー場は、何となくロコな雰囲気が感じられて一度滑りに行きたいと思っているが、このところ雪不足でスキー場の営業ができないでいる。今シーズンも12月28日に早々とホームページ上で以下のように営業休止が告げられた。

「年々暖冬が続き、雪不足で営業出来ないシーズンが続いておりましたので、今シーズンのスキー場営業は中止を決めましたのでよろしくお願いします。団体様冬季キャンプのみ受付しております。(後略)」

冬季キャンプをやっているということは、積雪さえ十分にあればスキー場営業は行えるように思える。いつか滑りに行けるかな~

2021年05月12日

国見岳スキー場(岐阜県揖斐川町)

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(左)案内板には「休」の文字。(右)ゲレンデ下はレトロな雰囲気。

岐阜県と滋賀県を隔てる稜線は伊吹山から北へと続いている。その中の国見岳北側に位置していたのが、国見岳スキー場。その国見岳スキー場が昨シーズン限りで廃業したと教えてくれたのは、本ブログでもたびたびお世話になっている西濃にお住いのKさんだった。

彼からの本年1月のメールには「お別れを言おうと行ってきましたが民家が途切れた所で除雪は終わり。たどり着けませんでした。これで岐阜県西濃地方のスキー場は全滅です」と記されていた。「スキー場までの道路といい駐車場・レストハウスなど、総てが 昭和40年代そのものでした」とも書かれていた。

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(左)廃止済のシングルリフト乗場。(右)ロッジの壁にあったゲレンデマップ。

公式の発表はないが昨シーズン営業はされなかったし、代表電話番号が不通で公式ウェブサイトも閉鎖ということなので、営業を取りやめたと考えていいだろう。信州人にとってはなじみの深い地域ではないが、岐阜方面への所用にあわせて現地を訪れてみた。

大垣市の中心部から30kmあまり。旧春日村の中心地を過ぎるあたりから道はか細くなり、案内板がなければこの先にスキー場があるのか不安になるくらい。雪道運転に慣れない人には厳しかったのではないだろうか。途中の「国見岳」の案内板には「休」と大きく書かれていた。

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(左)第3ロマンス乗場。(右)第2リフト(シングル)乗場。

案内板に導かれるようにゲレンデ右手の第3駐車場まで入ることができた。一番手前(右手)にひと昔前に廃止になったと思われるシングルリフト。その向こうには搬器を外された3本のリフトが並列に架かっている。ゲレンデ下にはロッジ・食堂・スキー教室などの建物がいくつも軒を連ねている。

しかし、それらの建物はいずれも昭和の雰囲気を十分に感じさせるもの。リフトも含めてひと昔前の雰囲気を感じさせているけれど、こんな味わいは嫌いではない。見上げるゲレンデは快適に滑れそうなバーンが並んでいる。並列に並んだ比較的単純なゲレンデ構成だけれど、手軽に楽しめそうな印象を受ける。

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(左)中央ゲレンデは幅の広い緩斜面。(右)少し左に離れた第4ペアパラ乗場。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には以下のように紹介されている。「滋賀・岐阜県境の国見岳の北斜面。伊吹山に近いが、アクセス路は大垣方面からのみ。初・中・上級の各コースが2本ずつ。スノーマシンを装備して雪量は心配なし。火水木土は22時までナイターあり」

スノーマシンは設けられていたようだが、積雪はどうだったのだろうか。連日のナイター営業もあったようだが、林立するナイターの照明がいまとなってはむなしく感じられた。(現地訪問:2021年5月)

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(左)かもしかゲレンデ下部。(右)国見峠への道からユートピアゲレンデ上部。

2020年09月03日

揖斐高原スキー場(日坂ゲレンデ)[岐阜県揖斐川町]

揖斐高原スキー場は、すでに廃止された貝月・坂内と日坂の3つのゲレンデから構成されていた。貝月・坂内については本ブログでも過去にレポートしている。そして、残る日坂ゲレンデもついに営業を取りやめることになった。岐阜新聞(7月16日)によると「岐阜県揖斐郡揖斐川町は、同町日坂の揖斐高原スキー場の営業を昨シーズン限りで終了させ、スキー場運営から撤退する方針を固めた。今後は降雪に左右されない活用方法を検討していく」と報じられている。

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(左)日坂第1ペアリフトからゲレンデを見上げる(*)。(右)日坂ゲレンデの案内板(*)。

「昨シーズンは、雪不足のため1日も営業できず、2018年度も3日しか営業できなかった。町は深刻な雪不足とスキー人口の減少で、かつてのような収益は見込めないと判断し、運営から撤退する方針を固めた。(中略)今後は、トレイルランのコース整備などを検討。自然を生かして、1年を通して安定的に活用できる方法を模索していく」とのこと。

1963年に開設。人工降雪機を使わない天然雪のスキー場だっので、やはりこれだけ積雪が減っては営業日数の確保が難しいだろう。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」の「揖斐高原」の項には「貝月山の北斜面に日坂・貝月・坂内のゲレンデ。積雪は豊富でパウダースノー。R303沿線にありマイカー利用に便利。ナイター21時45分まで」と掲載されている。

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(左)貝月・日坂ゲレンデ入口の案内板(*)。(右)貝月・日坂・坂内の全体ゲレンデマップ(**)。

最盛期には貝月(ペア1・シングル1)日坂(ペア2)坂内(ペア1・シングル1)あわせて6基のリフトをもち、相当な規模を持っていた。坂内はやや奥まった位置にあり、やや独立した雰囲気があった。一方、貝月・日坂の両ゲレンデは栃の実荘を挟むように位置していたが、手前にある貝月ゲレンデの方が一足先に営業休止となっていた。

もともと周囲にはコテージやバンガローを備えたキャンプ場もあり、いまや営業日数が見込めないスキーに重きを置くメリットはないだろう。今回はさまざまな事情から現地に行くことが困難ではあるが、以前、貝月ゲレンデ訪問時に見た感じでは、日坂ゲレンデも初中級者向けの快適そうな斜面が広がっていた。身近なスキー場が次々と姿を消していくのは寂しい。

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(左)栃の実荘の左に広がっていた貝月ゲレンデ(*)。(右)坂内ゲレンデ(**)。

(*)=2012年6月 (**)=2011年4月

こちらもご覧ください → 揖斐高原スキー場・坂内ゲレンデ
             揖斐高原スキー場・貝月ゲレンデ
             

2019年09月22日

高平スキー場(その2)(岐阜県郡上市)

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(左)ゲレンデ下のレストハウスは健在。(右)レストハウス前からゲレンデと右手の第2リフト跡を見上げる。

前掲の平家平再訪に合わせて、高平スキー場跡も訪れた。こちらは、以前訪れた時から平家平と違って、植樹などがされて園地風に整備されていたのだが、しかし草木が繁って薮っぽくなり、ゲレンデの痕跡もわかりにくくなっていた。

国道156号から「高平延年の森 この先500m」という看板を見て西側に折れる。しばらくすると道は左右に分かれるが、右の道を選択して進めばレストハウスの前に導かれる。レストハウスの周囲やそこから見上げたゲレンデ跡も、ずいぶん樹影が濃くなったような気がする。斜面は桜の木や草に覆われて、ゲレンデの痕跡は日々薄れているようだ。その一角に、一番右手にあった第2リフト乗場の残骸は残っていて、かすかにスキー場としての名残が感じられた。

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(左)第2リフトからレストハウスを見おろす。(右)もう1基のリフト(第1リフト?)の残骸。

先刻の分岐までもどり、今度は左手へ進む。右手にもう1基リフトの残骸があったはずだが、今回はなかなか見当たらない。すっかり木々に覆われてかすかに頭を出したリフト乗場の残骸をようやく見つけることができた。さらに進むと道すがら「ブラザーの森」という案内板が見られ、自然保護活動が進められていることが告げられている。

遊歩道としても整備されたものか、各所に方向を示す道標も設置されている。ただ、季節のせいもあって、ヤブ気味の遊歩道を歩く気にはちょっとならない。林道のような幅広の道が九十九折で上部へと進んでいるが、その道もやや崩れがちである。やはり時間の経過とともに斜面は自然に帰ろうとしていて、前回見えたような奥美濃の山々の展望は、成長した木々に遮られてかなわなかった。(現地訪問:2019年8月)

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一帯は「ブラザーの森」として自然保護活動の対象となっているようだ。

こちらもご覧ください → 「高平スキー場(その1)」