(左)しらおスキー場入口の案内板。(右)遠景からのしらおスキー場上部。左に第7ペア上部、右に第1ペアが見える。
本年6月にしらおスキー場のホームページで、スキー場の閉鎖が告知された。「この度、6月30日(土)をもちまして、有限会社六ノ里 しらおスキー場を閉鎖させて頂くことになりました。平成13年のオープン以来、17年月余に渡りまして、多くのお客様にご愛顧頂きました事を心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。(後略)」
閉鎖の理由については触れられていない。スキー人口の全体的な減少もあるだろうが、奥美濃の中では南部に位置し、近年では雪不足によって営業期間が短くなっていたことも影響しているのではないだろうか。最近は平日リフト券2,000円(平日駐車場無料)という廉価設定でアピールしていたようだ。詳しくはわからないが、17年という寿命だとしたらあまりに短命なスキー場といわざるを得ない(コメント欄にお寄せいただいた通り、当初開業は1980年代中頃とのこと)。
(左)白鳥ICからの道脇の案内。(右)第5リフトと右下にレストハウス。
「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「白尾山山麓に位置し、大杉ゲレンデと白樺ゲレンデの2つのメインゲレンデがあり、3kmのダウンヒルコースや2kmの林間コースが楽しめる。東海北陸道白鳥ICから車で10分とアクセスはグッと便利。日帰りの利用客が多く、スノーボードは全面開放、BXコースやジャンプ台などを備え、さらに人気が期待される」と紹介されている。
奥美濃では比較的名古屋に近く、知名度はやや低いながらコースバリエーションに富んだゲレンデ。ゲレンデベースからは全体像がつかみにくい奥行きのあるスキー場だった。2つの緩やかなゲレンデとそれらをつなぐ上中級向けのダウンヒルコース、振り子沢コースなどで構成されていて、ペア4基、シングル2基のリフトがあった。ゲレンデ構成は興味深かったが、訪問を果たせないうちに本ブログの対象となってしまった。

(左)アクセス道は進入禁止。
一部のスキー場がオープンし始めた12月の中旬、しらおスキー場を訪問した。白鳥ICから途中「しらおスキー場 今シーズンは終了しました」という道脇の掲示を見ながら、県道82号を進む。しかし、スキー場へのアクセス道に左折したところにゲートがあり、「無断進入禁止」の表示。自重して周辺の林道などからゲレンデの様子を観察するにとどめる。ゲレンデ下部はスギやヒノキの林に囲まれて、遠くから様子はわからない。
メインの第1ペア、右手の第5ペア、左手奥にあった第7ペアの上部は遠目に確認することができたが、いずれも搬器を外された状態だった。奥行きのあるゲレンデなので、遠景から全体像をつかむことは難しい。ただ、斜面にはうっすらとしか雪がなく、営業していてもオープンはまだ先だっただろう。いつか白尾山への登山道をたどって、上部からゲレンデの様子を見てみたいと思う。(現地訪問:2018年12月)
(左)第1ペア上部と振り子沢コースの最上部。(右)第7ペア上部。