2010年05月25日

ロッセスポーツランド(岐阜県高山市)

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(左)第2リフト下からゲレンデ全体を見上げる。(右)第1リフトの痕跡と、ゲレンデ下に1軒建物の残ったロッジ。

いまは高山市となった旧国府町から、東の山中に車を進ませる。こんな山間の谷間を進んだ先にスキー場があるのか不安になる頃、呂瀬のわずかな平地に出て少しほっとする。飛騨のこのような山中に生活を求めた理由は何なのか、そんな気持ちにさせられる集落である。その先、駒鼻峠に向かう道の東側にロッセスポーツランドの西向き斜面のゲレンデ跡があった。ゲレンデ下には1軒だけロッジの建物が残っていて、その庭にあるブリキでできた獅子おどしが、静寂の中でときどきカターンと音をたてる。道沿いのサクラが満開だ。

旧丹生川村にあったロッセスポーツランド(ロッセ高原スキー場)。1973年の開設。最盛期の1980年代には年間2~3万人の集客があったというが、最後の頃には1万人を割り込んでいたようだ。2004シーズンを最後に閉鎖となった。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「国見山頂から北アルプスを一望できる景観の美しいスキー場。山頂からのロングコースを3本もそろえていたり、40度の急斜面、下部の緩斜面など7コース。変化に富んだ本格的スキー場としてファンが多い。ゲレンデ下のロッセ山荘と国見山荘がベース。スノーモビル専用コースあり」と記載されている。

ゲレンデを見上げると、最上部は相当な急斜面に見える。このゲレンデ構成ならば、熱烈なファンが多かったという話もうなずける。3本あったというシングルリフトの乗場には、コンクリートの残骸が残っている。上部の斜面は土色のままで、樹木が覆いゲレンデの痕跡を消し去るのにはまだ何年かの時間がかかりそうだ。アクセスの悪さや、今風とはおそらくいえなかったであろう施設などにもかかわらず、このスキー場に通い続けた人々がいたという。このゲレンデを見上げれば、スキーヤーなら何となく共感してしまうのではないだろうか。(現地訪問:2010年5月)

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(左)第2リフト乗場。右手奥に第3リフト乗場。
posted by 急行野沢 at 01:00
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