2010年09月13日

悠久山スキー場(新潟県長岡市)

yukyuDSC_0072.JPG yukyuDSC_0073.JPG
(左)第四駐車場付近から前方の丘陵に向けてゲレンデが開かれていたと思われる。(右)公園内の地図にはいまもスキー場の文字が残るものも。

どんな都市にも、その土地の人々が心のよりどころとする公園のような場所があると思う。だいたいはその都市の郊外の小丘陵に開かれたような園地。新潟県第二の都市である長岡市でいえば、それは悠久山公園にあたるのだろう。長岡市街から南東へ数キロの距離。この悠久山公園に開かれていた悠久山スキー場は、長岡市民のホームゲレンデだった。その役割は今日では、悠久山からさらに南東に行ったところにある長岡市営スキー場に引き継がれているのではないかと思われる。

「スキー天国にいがた」(1975年12月)には「長岡市悠久山公園内の景勝地にあり、標高80m、面積35,000平米、初級・中級向であり、実力に応じたスキーができる変化に富んだスキー場で、滑走可能期間は、12月下旬から3月上旬まで。国鉄長岡駅(東口)からバス10分、下車して徒歩5~6分でスキー場に着く」と紹介されている。リフト1基241m、ロープトウ100m、ナイター施設もあった。スキー場開設は1959年(昭和34)。営業をやめた年月については正確な資料を見つけていないが、1990年代ではないかと思われる(その後、コメント欄にあるとおり、1999年終了と判明)。

yukyuDSC_0077.JPG yukyuDSC_0211.jpg
(左)手前にひょうたん池。その向こうにゲレンデだった斜面。

長岡市街から案内板にしたがって悠久山公園を目指す。主要な交差点には必ずといってよいほど悠久山を示す案内が出ている。蒼柴神社の入口脇を過ぎて右折してしばらく進めば、左手に公園の第四駐車場があり、ひょうたん池という池がその横にある。この一帯がゲレンデのエプロン部で、正面に見える小丘陵に向けてゲレンデ開かれていたようだ。ほとんど町の中といっていいような、このような場所にスキー場があったとはうらやましい話だ。リフト・ロープトウやナイター照明も撤去されたようで、スキー場の痕跡は見あたらない。見上げる斜面にも樹木が生い茂り、ゲレンデの様子を回想することは難しくなりつつある。

猛暑の8月の休日。それでも公園に設けられた小動物園には家族連れの姿が見られたし、多くの若者グループが木陰にシートを広げてビールを飲んだりして楽しんでいる様子だった。このような公園の多くはかつての輝きを失いつつある。しかし、スキー場が市民の憩いの場からも撤退しなければならなくなった、と考えると少し悲しくなった。(現地訪問:2010年8月)
posted by 急行野沢 at 01:00
"悠久山スキー場(新潟県長岡市)"へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。