2010年12月03日

大谷温泉スキー場(富山県魚津市)

otaniDSC_0170.JPG otaniDSC_0178.JPG
(左)大谷温泉の建物の背後にある斜面にスキー場は開かれていた。(右)ロープトウがあった斜面。

大谷温泉スキー場は富山県内で最も海に近く、富山平野と日本海の眺望が楽しめるスキー場だった。北陸自動車道魚津ICからクルマ5分。魚津市街地に近かったため、ナイター施設もあるシティゲレンデであり、多くの家族連れでにぎわった時期もあるようだ。温泉をあわせたプラニングも可能だっただろう。平成に入り利用客が減少し閉鎖となった。「スキー場開き1月10日(予定)」とある資料を見たことがあるから、滑走期間はさすがにあまり長くはなかったようだ。

「'92全国スキー場ガイド(山と渓谷社)」によれば、「立山連峰のひとつ、僧ヶ岳をバックに遠く能登半島を望む雄大な自然に囲まれたスキー場。コースは平均斜度17度の初中級向きが2本と、最大斜度35度の上級向きの急斜面がある」と紹介されている。施設はロープトゥ2基、最長滑走距離620m。

蜃気楼で有名な魚津市街から山側に上っていく。その道沿いには大谷温泉の案内標識がまったくなかったのだが、1本北側の魚津ICからの道には大谷温泉を示す案内があり、北陸道からのアクセスが便利であることを感じさせた。市街地の背後に迫る丘陵の入口のような場所に大谷温泉はあったが、あまり人の姿も見えず静かな雰囲気だった。

そのあたりをうろうろしていたら、大谷温泉のご主人と思われる方に「何かここに用か」と不審げな顔で声をかけられた。ご主人の話によれば、阪神大震災の前の年(1994年)にご自身がスキー場の整備をしているときに脚を怪我されて、それでスキー場の営業をやめたとのこと。魚津市街から近かったためで最盛期にはたいへんな賑わいだったようだが、高速道路ができてよくなると思ったが、みんな大きなスキー場に行ってしまうようになり、マイナスだったと語ってくれた。大谷温泉の建物の裏の斜面にJバーリフトがあり、それに沿った急斜面と右に迂回するコースがあったという。

斜面にはわずかに切り開きの跡がわかるものの、草木に覆われて痕跡は消え去ろうとしている。ゲレンデ上部に回りこむようにつけられている車道をたどれば、迂回コースの跡を見おろすこともできた。その向こうは富山湾までの展望を得るができた。山国に生活する者にとっては、スキー場から海が見えるという感覚はちょっと異質なものに思えた。(現地訪問:2010年10月)

otaniDSC_0187.JPG otanimapDSC_0001.JPG
(左)上部からゲレンデを見おろす。かなたに富山湾が見える。
posted by 急行野沢 at 01:00
"大谷温泉スキー場(富山県魚津市)"へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。