2011年10月08日

牛岳温泉スキー場ユートピアゲレンデ(富山県富山市)


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(左)セントラルゲレンデ上部から見たユートピアゲレンデ跡の全景。

牛岳温泉スキー場は富山市街から最も近いゲレンデのひとつだろう。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、「富山県の中央に位置し、広大なゲレンデは市民スキー場的役割を充分に果たしている。立山連峰、日本海が一望でき、景観もバツグン。牛岳北斜面70ヘクタールに下部のセントラルと上部のユートピアに分かれてのゲレンデが展開している。全体にセントラルゲレンデは初級者向き、ユートピアゲレンデは中・上級者向き」と記載されている。

最初にこのスキー場のゲレンデマッブを見たときには「変なスキー場だな」と思ったのを憶えている。なぜ2つのゲレンデの間にロープウェイがあるのか、よく理解できなかった。2つのゲレンデが深い谷に隔てられていて、ロープウェイの必要があることを知ったのはだいぶ後のことだった。

1971年開設のスキー場だが、2007シーズンから上部のユートピアゲレンデの営業を休止した。リフト・ロープウェーともに設置後25年が経過していて老朽化が著しく、安全運行の確保には多額の経費がかかること、そしてユートピアゲレンデの利用者が非常に少なかったのが休止の理由。

セントラルゲレンデの最上部から31人乗りのローブウェイでアクセスした先にユートピアゲレンデはあり、シングルリフト2基の施設を備えていた。最大斜度はダウンヒルコース中にあった35度。以前、このブログのコメント欄にもユートピアゲレンデ休止についての書き込みがあったので、秋晴れの休日に出かけてみた。

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(左)ユートピアゲレンデから谷を隔てたセントラルゲレンデ最上部が見える。(右)セントラルゲレンデ上部のロープウェイ乗場の廃墟。

長野に住んでいれば富山のゲレンデまで足をのばす機会はまずない。ただ、すぐ手前の山田温泉には家族旅行で宿泊したことがある。その山田温泉を過ぎて右手に上っていけば、現在も営業をしているセントラルゲレンデ。その最上部まで車道が通じている。最上部はこの季節、パラグライダーの基地のようになっているらしい。

そこには、ユートピアゲレンデまで結んでいたロープウェイの乗場施設は残されていたが、ワイヤーははずされ廃墟のように見えた。その正面に見える山腹にはユートピアゲレンデの跡がはっきり認められた。リフト沿いに真っ直ぐ滑り降りるダイナミックコース、右にチャレンジコース、左にダウンヒルコースと意外に規模が大きかったことがわかった。

セントラルゲレンデからユートピアゲレンデまで、車でのアクセスは大きく迂回する細い道をたどるため結構時間がかかる。深い谷から一段上がったところに、駐車場のようなスペースがあり、その上にユートピアゲレンデの跡地が広がっていた。ゲレンデ下部にはシングルリフトのコンクリート部分が残されていたが、その他のロープウェイ乗場などの痕跡は見あたらない。

食堂や管理事務所などの建物もあったようだが、何も見あたらない。中上級向けだけあって、見上げるゲレンデはなかなかの斜度に見える。この季節には背の高いススキが斜面の大半を覆っている。振り返れば深い谷を挟んで、晴天の秋空の向こうにセントラルゲレンデ最上部のロープウェイ乗場の廃墟が見えた。(現地訪問:2011年9月)


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(左)ユートピアゲレンデ最下部。第7リフトの痕跡が残る。(右)最下部からゲレンデ(ダイナミックコース)を見上げる。
posted by 急行野沢 at 01:00
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