2011年12月19日

千鳥スキー場(富山県滑川市)

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(左)ゲレンデ最上部から見おろす。左手かなたには日本海が見える。(右)ゲレンデ上部には休憩所や用具小屋と思われる建物。

北陸道滑川ICの東側、滑川市の南東郊外一帯は、東に向かって緩やかに標高を上げて、田園がのどかに広がっている。千鳥スキー場のことを調べようと最初に地図を見たときは、こんな緩やかな地形のどこにスキー場があったのかと訝しく思った。しかし、現地に行ってみると、南北方向におそらく早月川がつくった何段かの河岸段丘が標高差をつけていて、その段差を利用したスキー場だとわかった。

滑川ICから東へ進み、中野集落から北東に農道を進むと、斜面の上部に出る。傍らには休憩所や用具小屋と思われる建物もある。建物は整備されているようなので、スキー以外の用途にも使われているのかもしれない。ゲレンデは北に向かって緩やかに下っている。見おろす斜面の左端には、ロープトウのための滑車がついた支柱が点々と残っていた。富山県スポーツ施設一覧には「最長滑走距離150m」と記されている。

脇の道を通ってゲレンデ下までおりてみる。全体が見渡せるゲレンデで、子どもたちの練習やソリ遊びにはぴったりだろう。ゲレンデ下の道に軽トラをとめていた小母さんに聞いてみると「いまでもいろいろな行事には使われているらしい」との返事だった。しかし、実際にはスキー場として使われてはおらず、たまにソリ遊びをする子ども連れがいる程度のようだ。

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(左)ロープトウ用の滑車のついた支柱が残っている。(右)最下部からゲレンデを見上げる。緩やかな気持ち良さそうな斜面。

2006年頃までは毎年2月に滑川市の「スキーフェスティバル」として、スキー競技・雪合戦・ソリ競争・雪中宝さがしなどがおこなわれていた。また、2008年からはゲレンデに牛を放牧して「カウベルトの郷づくり事業」がおこなわれた。これは、クマがこの付近に出没するので、野生生物とのすみ分けと景観保全をはかるためのものであった。

晩秋のゲレンデにはススキが生い茂り、もの悲しさを感じるだけだった。田園地帯の向こうには市街地が、そしてその向こうには日本海の広がりを望むことができた。(現地訪問:2011年11月)


posted by 急行野沢 at 18:00
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