2012年08月11日

コルチナ国際スキー場雨中ゲレンデ(その1)(小谷村)

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(左)第1リフト乗場があったと思われるあたりから見上げると、杉林に切り開きの跡が見られる。(右)第1リフトは左下から右上にのびていた。左下は小谷村役場。

北安曇郡小谷村。南に隣接する白馬村はウィンターリゾート、北アルプスの登山口、別荘地として華やかな雰囲気があるが、この小谷村は山深い谷あいの地味な雰囲気がある。「緑と雪と温泉のふるさと」とうたっているが。秘湯的な雰囲気のあるいくつかのいで湯は魅力的である。

村内に栂池・白馬乗鞍・コルチナの3スキー場があるが、最も北にあるコルチナをはじめて訪れたのは比較的最近の2003年3月のことだった。白馬グリーンプラザ前のまったくフラットな池の田ゲレンデ。両側の尾根からくだる急斜面。その中間にあたる中斜面はあまり見あたらず、ずいぶん極端なスキー場だとそのときは思った。

「SKI GUIDE '86(山と渓谷社)」によれば、コルチナ国際スキー場の紹介として「白馬山麓稗田山(1,443m)の北東斜面66haに、リフト8基が谷をとりまくように放射状にかかり、池の田・アヤメ・雨中の3ゲレンデ5コースを機能的に結び、目的や好みに合わせたコース選択が簡単にできるようになっている。(中略)スキー場開設は昭和26年」と記載されている。アヤメゲレンデは現在の第3クワッド上部付近であるが、雨中ゲレンデは現在はまったく滑走エリア外となっている。

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(左)第1リフト途中に残されていた鉄柱。(右)第1リフト途中の鉄塔を見おろす。

このガイドブック当時には、ヨーロピアンリゾート風の白馬グリーンプラザの建物もまだなく、雨中ゲレンデ下部の第1リフトは南小谷駅に近い小谷村中心部からのスキー場の入口として機能していたようだ。またこれとは別だが、土倉の民宿もスキー場ベースとしての役割はかつては大きく、第8リフトがアクセスの役割を担っていた。第8リフト(その後、第9リフト)とそれに沿う土倉下りコースが廃止されたのはほんの数年前と記憶しているが、雨中ゲレンデは1990年前後には休止となっていたのではなかろうか。

7月初旬の梅雨の最中に小谷村を訪れた。まずは雨中ゲレンデ入口にあたる第1リフト乗場を探してみる。小谷村役場の駐車場に隣接する広場の一角にリフト乗場があったようだが、その痕跡は残されていない。見上げると前方にリフトのための切り開きの跡がわかる。傾斜地の水田の中を登っていくと、リフトの鉄柱が5基ほど残されているのが目に入る。チェアもワイヤーもはずされている。

この鉄柱はやがて杉林の中に入ってしまい、リフト沿いにはコースはない。下山コースは左右の離れた場所にあったようだ。右側をまわる雨中下りコースには40度の斜面や熊ころがしと呼ばれる難所、大きなコブや段差もあり、「上級者以外おことわり」の看板がスタート地点にあったという。滑走距離は830m。このように下山コースは一般的でなく、第1リフトは連絡リフトとしての性格が強かったため、下りも乗車可能となっていた。(現地訪問:2012年7月)

こちらもご覧ください→コルチナ国際スキー場雨中ゲレンデ(その2)

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posted by 急行野沢 at 01:00
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