2012年11月29日

赤城山第3スキー場(群馬県前橋市)

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(左)ビジターセンターにあった地図にも第1~3スキー場が明記されていた。(右)下部のビジターセンター駐車場から見上げた第3スキー場。

もうずいぶん前にオープンしたスキー場もある季節。いまさらながら、ゲレンデで滑ることより、廃スキー場の記録にいそしんでいるのもいかがかと疑問も感じる。

深田久弥の『日本百名山』(1964年)には「赤城ほど人に親しまれてきた山も少ない。と言っても、宗教とか信仰とかの古くさい日本的な山ではなく、高原と湖と牧場の洋画的風景が近代人の嗜好に応じたのであろう」と記されている。赤城山の山上一帯の景観を支配しているのは大沼(おの)のように見えるし最高峰は黒檜山だけれど、印象強いのは覚満淵の風景ではないかと思う。

その覚満淵は赤城公園ビジターセンターの広い駐車場に車を置けば、30分ほどで一周することができ、湿原の植物が出迎えてくれる。残念ながらこの季節は、ノアザミやマツムシソウなども色合いを失った頃。ノコンギクが秋の訪れを告げているようだった。そのビジターセンターの駐車場から南西方向に登っている斜面に赤城山第3スキー場がある。見上げる斜面は上部にいくにしたがって斜度がきつくなっているが、ファミリーには楽しめるゲレンデに見える。

かつてはTバーリフトを備えていた。現在は撤去されていてその痕跡は見出せなかったけれど、斜面の右側にあったのではないかと思う。Tバーリフトの乗場があったと思われるあたりには小屋があって、中にはスキー用具が保管されているのが見えた。ゲレンデやや左寄りに木立があって、その左側にもゲレンデがあり、そちら側にもロープトゥが設置されていた時期もあったようだ。ビジターセンターの窓口で聞いてみると「Tバーリフトは撤去しましたけれど、小さいお子さんたちがソリ遊びに来られます」とのことだった。実は今シーズンのゲレンデガイドにも、この赤城山第3スキー場が掲載されているものがあって(もちろんリフトなどの施設はないとした上での記載だが)、このプログに掲載するのは少々ためらわれた。

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(左)第3スキー場のゲレンデ中腹から下部を見おろす。(右)ゲレンデ右下にあった小屋にはスキーの道具などがあった。

「日本のスキー場・東日本編('91)」(山と渓谷社)によれば「地蔵岳の斜面と沼平の麓にある3つのゲレンデのひとつ。平均10度のスロープは初級。初心者向き。近くのキャンプ場やフィールドアスレチックがあり、楽しみ方いろいろ。最大斜度25度。最長滑走距離300m」と紹介されている。かつてはスキーリゾートとして開発された時期もあった赤城山周辺。スキー人口の減少やレジャーの多様化などによって、スキーリゾートに人々が訪れる時代は終わった。この地も、子どもたちのための、身の丈にあった場所に戻ろうとしているように感じた。(現地訪問:2012年9月)
posted by 急行野沢 at 01:00
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