2017年12月26日

野沢温泉スキー場のリフト改廃(その1)(野沢温泉村)

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昨冬は志賀高原のリフト改廃について調べた。もう動かないだろうと思ったリフトが多客期には「稼働していた」という指摘も受け、難しさも感じた。しかし一方、スキー場の歴史の流れの一部を記録できたのではないかと思う。

そこで、今回は長野から近いところで野沢温泉について取り上げてみたいと考えた。私の手元にある最も古い資料は、1987シーズンのゲレンデマップ。このマップにあるリフトと今シーズンのリフトの比較表をつくってみたのが上の表である。

もちろん輸送力増強のため、クワッド(同スキー場では「フォー」と呼ぶ)やペアなどに架け替えられているものが多い。しかし一方、現在はまったくリフトのない位置に存在したものも見受けられる。上のマップ上に○印をし、別表上に色を塗った11のリフトがそれに該当する。

その中には「ここにリフトがあると便利なのだが」と思えるものも中には見られる。シーズンインした現在は、これらのリフトの痕跡を探すことは難しいだろうけれど、野沢温泉に行って可能な範囲で調べたいと思う。近々、現地に赴いてみたいと思う。

こちらもご覧ください → 野沢温泉スキー場のリフト改廃(その2 山麓部) 野沢温泉スキー場のリフト改廃(その3 中間部)  野沢温泉スキー場のリフト改廃(その4 山頂部)
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2017年12月25日

ロッテアライリゾート(新潟県上越市)[再開]

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(左)道沿いの新しい案内標識。(右)正面入口から。

12月16日よりロッテアライリゾートがスキー場営業を開始している。閉鎖されたスキー場の中でも、復活を望む声が最も大きかったところかもしれない。しかし、リフト料金などを見ても強気な設定で、外国人客・長期滞在客などにターゲットを絞っていることは明らか。また、オフピステの斜面も充実しているようだ。どうもオールドスキーヤーがのろのろと立ち入るのは憚られるので、しばらく様子をみてみようと思う。

上越方面に所用で出かけた帰り、外観だけでも様子を見てみようと立ち寄った。道沿いの案内標識は新しいものに変わっている。ゲレンデに向かって正面入口からはスタイリッシュな建物が見えた。

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(左)P2からホテルなどの建物を見る。(右)正面右手の道から見たホテルなどの建物。

そこから左に進むと日帰り用駐車場P1・P2が設けられている。天気の悪い平日の夕方だからか、広い駐車場にほとんど車はいなかった。駐車場の向こうにホテルなどの建物が見える。豪華な雰囲気が見て取れた。あいにくの小雨模様でゲレンデは霞み、その様子はよくわからない。ネット上で確認するとリフト・ゴンドラが「強風のため運転見合わせ」という記載が多く見られた。

こちらもご覧ください
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その1)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その2)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その3)」
「ARAI MOUNTAIN & SPA(その4)」
「旧新井リゾート 2017年度オープンへ」
[復活へ]ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)

2017年11月29日

山中温泉スキー場(石川県加賀市)

いつも参考にさせていただいている「失われたロープウェイ」に、石川県山中温泉ロープウェイについての記載があった。そのロープウェイで上った山頂部に、かつて山中温泉スキー場が開かれていたらしい。いつか訪れなくてはならないとずっと思っていた。

山中温泉は歴史ある温泉地である。その西側の裏山のような水無山に、1959年山中町(当時)により山中温泉ロープウェイが架設され、同時にスキー場も開設されたようだ。山頂部には遊園地・展望台・レストランなどの施設もあり昭和30年代にはかなりの賑わいを見せていたという。

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(左)医王寺の前から水無山を見上げる。(右)医王寺境内にある水無山登山口。

スキー場も比較的早い年代の開業であり、当初の集客は順調だったようだ。しかし、周辺に新たな観光施設やスキー場ができるとそちらに利用者が流れ、1978年10月にロープウェイは運休、スキー場も休業となった。

水無山についてはネット上で登山の記録をいくつか探ることができた。山頂まで1時間もかからないようだが、一応登山の準備をして出かける。山際の医王寺の前に車をとめ、境内から「水無山登山口」の案内標に従って登りはじめる。道脇の岩には穴が穿たれ、石仏が祀られている。

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(左)山頂部に登りつくと草原が広がっている。左前方に展望台がある。(右)廃墟と化しつつある展望台。

大きく九十九折りを繰り返すと鉄塔のある尾根上に出て、あとは北側から樹林帯の尾根を登っていく。適度に登山者用の案内板もある。右手から別の道を合わせるとほどなく山頂台地の一角に到達し、樹林が切れて草原状になる。登りはじめて40分弱である。

前方左手には廃墟と化しつつある展望台が見える。数日間続いた雨のせいだろうか、水の滴る音が絶え間なく響き、別に廃墟マニアではないので薄気味悪くてちょっと立ち入る気にならない。展望台から下る階段があって、それはロープウェイの駅に通じていたようだが、深いやぶに覆われていて往時の様子はよくわからない。

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(左)展望台からかつてのロープウェイ乗場へと階段が続いていたと思われる。(右)木の間からは加賀平野が見下ろせる。

展望台の右手の草原の中を道はさらに続いている。左手にコンクリート製の何かの遺構があったが、スキー関係のものだろうか。さらに進んだアンテナ施設のあるあたりが、山頂(349m標高点)と思われるが何の表示もない。ここから展望台の少し下あたりまで、現在は草原が続いていて、その間がゲレンデだったのだろうか。

「'76オールスキー場完全ガイド(立風書房)」には以下のように紹介されている。「標高300mの薬師寺山頂(=水無山)までは、ロープウェイで登れる。最大斜度25度とそれほどきびしい斜面はないので、上級者には少しものたりない。しかし、初中級者なら白山・加賀平野・加賀温泉郷を眼下にしながらの滑降は、このうえなく楽しい。観光気分で訪れ、ついでにスキーをという人には絶好。リフト1基(220m)。ローブウェイもある。ナイター、スキー学校なし」

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(左)最高地点(349m標高点)にはアンテナ施設がある。(右)アンテナ施設から展望台方面を見る。こちらの方向にゲレンデが広がっていたのではないか。

この間の斜度はごく緩やかなので、初級者向けのスキー場といった感じではなかったか。リフトが220mなので滑走距離もごく短かったようだ。リフトは斜面の西側に付けられていたようだが、その痕跡はまったく見出すことができなかった。今日は白山も加賀平野も木の間越し程度にしか見えないけれど、スキー場だった時には雄大な展望が開けていたことが想像できた。

温泉街にさらに魅力を加えるためのスキー場だったのだろう。いまとなっては身近な里山に戻ったというべきだろうか。(現地訪問:2017年11月)

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(左)山麓の医王寺近くにある石段。ロープウェイ乗場に通じていたものか。
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2017年10月24日

木曽駒高原スキー場(木曽駒高原新和) (その2) (木曽町)

木曽方面に出かけたついでに、来夏の登山に備えて木曽駒ケ岳の登山口を確認しておこうと思った。よく考えれば、それはちょうど木曽駒高原スキー場の跡地にあたる。同スキー場は本ブログ開始間もない頃に取り上げたものの、もう一度きちんとレポートする必要を感じていた。

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(右)ゲレンデ直前にある駐車場案内。

国道19号を塩尻方面から南下する。原野交差点を左折して木曽駒高原に入る。別荘地の中を最上部まで進めば駐車場の空きを示す案内板が登場する。その先ですぐに大きなセンターハウスの前に出る。前回はたしか存在したスタートハウスが取り壊されて、左手にコンクリート基礎が残っている。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、「中央アルプスの主峰木曽駒ケ岳の山麓に展開するスキー場。穂高連峰や御岳を間近にし、白樺に囲まれた素晴らしい景観はスキーヤーをあきさせない」と紹介されている。「早朝スキーをめざして仮眠室は人気の的。スキーヤーを満足させてくれるスキー場だ」

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(左)廃墟となりかけているセンターハウス。(右)下部からゲレンデ全体を見上げる。

当時は営業時間の長さでも知られ、平日8〜22時、土日祝6時〜、週末〜24時であった。仮眠室も週末は満席となることも多かったようだ。クワッド1基とペア5基と輸送力も充実していた。最大斜度37度、最長滑走距離1200m。2006シーズンから営業休止となっている。最後の頃はスノボ中心の集客となっていたようだ。

前回訪問時は霧が濃くてわからなかったが、センターハウスの脇に立って見上げると、放射状に広がったゲレンデ跡はなかなか大規模だったことがわかる。リフトは撤去されているが、ゲレンデに向けた巨大なスピーカーやナイター照明などは残されている。周囲の山腹は紅葉に彩られている。

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(左)ゲレンデ中腹から下部のレストハウスを見おろす。(右)ゲレンデ中腹にはレストハウスがある。

ゲレンデ右側の車道を上る。両側にはいくつもの駐車場跡があり、往時の賑わいを感じさせる。2件のペンションの脇を過ぎれば、ゲレンデ中腹のレストハウスの脇に至る。前方右手はクワッドリフト上部があった方向だろう。その先には木曽駒ケ岳方面の稜線が雲に覆われている。

中京方面のスキーヤーに長年親しまれたゲレンデだったと思うが、東海北陸道の開通により奥美濃方面に中心が移ってしまったのだろうか。中津川ICから72kmというのは、現在の感覚ではちょっと遠い。木曽方面のスキー場の経営状況は予断を許さないところもいくつかあると聞く。(現地訪問:2017年10月)

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(左)ゲレンデ中腹から上部を見上げる。(右)クワッドリフト上部方向。前方は甲斐駒ケ岳方面。

こちらもご覧ください → 木曽駒高原スキー場(その1)

2017年09月26日

高尾原スキー場(広島県庄原市)

芸備線の備後落合行・単行気動車を、終点目前の道後山駅で下車したのは私ひとりだった。秘境駅とも呼ばれるため、どんな山中かと思っていたけれど、周囲を見渡すと数軒の民家もあり少々安堵する。中国山地の穏やかな山並みがどこまでも続いている。

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(左)芸備線・道後山駅で下車。単行気動車が一日3往復停車するのみ。

かつては急行列車も走っていたが、現在この区間を走る列車は一日3往復のみ。列車が去ってしまうと物音ひとつしなくなる。山陽方面に所用で出かけた機会に、この道後山駅前にあったという高尾原スキー場の跡を訪れようとやってきた。現在は片面ホームだけの棒線駅だが、以前は交換駅であり、対面式ホームの痕跡が認められる。駅舎側から線路を挟んだ西側に、スキー場とわかる斜面が広がっているのが見て取れた。

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(左)ホームからゲレンデ跡を見る。快適そうに滑れそうな斜度に見える。道路工事が進められていて、重機などが周辺には置かれていた。(右)無人の改札ラッチから、一段高いホームの向こうにゲレンデ跡が見える。

建て付けの悪い扉を開け閉めして駅舎内に入ると、高尾原スキー場があったころの写真も掲示されている。駅舎を出て左へ、踏切を渡ってゲレンデ下まで行ってみる。斜面下は道路工事が進められている。休日のため作業はおこなわれていないが、周辺にはいくつも重機が置かれている。ゲレンデ跡にも「立入禁止」の標識がある。

数年前までゲレンデ下にあったというスキーハウスは解体され、その場所には材木が置かれたり、また道路拡張に使われているようだ。また、切符売場の小屋も残っていたようだが、その痕跡もわからないほど。もう少し早く訪問したかったと後悔する。

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(左)周辺は道路工事が進められていて、ゲレンデ斜面も立入禁止。(右)ゲレンデ下から道後山駅を見おろす。

見上げる東向き斜面は、まさにスキー場に適した斜度であるが、草地の斜面だけではいくら何でも狭すぎる。Tバーリフト(多いときは3基、最終段階では1基)だけだったとはいえ、滑走距離は500mほどあったようだから、現在は樹林が茂っているもっと上部までゲレンデは広がっていたのだろう。

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駅舎内に掲示されていた写真より。(左)ゲレンデ下にあったスキーハウス。(右)切符売場の建物か。いずれも現在は解体されている。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には「Tバーリフトを利用した3コースのコンパクトなゲレンデ」と紹介されている。2011年をもって閉鎖となった。かつては臨時スキー列車も運転されていたという。ローカル鉄道とローカルゲレンデ、いずれもかつての賑わいを想像するしかない。これを逃すと帰れなくなる、40分後にやってきた新見行に乗り込んだ。(現地訪問:2017年9月)
posted by 急行野沢 at 22:00| Comment(1) | 近畿以西 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする