2021年03月21日

大湯温泉スキー場(新潟県魚沼市)

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(左)リフト下からゲレンデを見上げる。(右)リフト上部から。(いずれも2010年12月営業時)

2010年12月に魚沼市内のスキー場を踏破するため滑りに出かけたが、そのひとつとして大湯温泉スキー場も訪問した。コース幅が狭い場所もあり、初心者が温泉に来たついでにちょっと滑ってみるようなゲレンデ構成ではない印象だった。その日は雪が降りしきる天候だったので、滑っている人も少なく、視界が効かない中、苦労しながら滑った記憶が残っている。

本年2月「魚沼・大湯温泉スキー場 今期で終了」と新聞報道がなされた(新潟日報)。「利用者減少による経営環境の悪化が原因。来期以降『スノーパーク』として敷地の活用を目指す」と記されていた。

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(左)スキーハウス前のゲレンデマップ(2010年12月営業時)。(右)遠景から見たゲレンデ上部。

1960年に旧湯之谷温泉村の村営スキー場としてオープン。ペアリフト1基にコース3本。近年は雪不足の影響もあり赤字が続き、週末中心の営業となっていたが、今シーズンは年末年始と1月の土日だけの営業だった。2月12日には60年の歴史に感謝するたいまつ滑走が行われた。

「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」には、以下のように紹介されている。「歴史と伝統のある大湯温泉街にあり、栃尾又温泉も近い。スキーのあとはのんびり温泉に。初級・中級向きが主でコース幅が全体に狭い」。アクセスは関越道小出ICから15km。

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(左)スキーハウスとリフトは一段高い場所に。(右)リフト乗場からゲレンデ左手に中級コース。

周囲の山並みが白銀から斑になりはじめた3月、大湯温泉を再訪した。スキー場周辺は温泉客の姿もほとんど見られず、静まりかえっている。車道から一段高い場所にあるスキーハウスとペアリフト乗場に行く道は、除雪もされておらず、足を滑らせながら雪の段差を登って行かなければならなかった。

リフトはまだチェアが付けられたままの状態。リフト下からゲレンデを見上げると、右手には斜度30度の上級コースがそそり立っている。左手は狭いカーブで折曲りながら斜面を下る中級コース。それより上部の様子は下からは見えない。

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(左)リフト乗場とその向こうのリフト右側に上級コース。(右)スキーハウスとリフト乗場。

温泉とスキーというのは絶対の組み合わせだったはず。しかし、温泉街に付属する小規模なスキー場は、廃止に追い込まれるところが多い。スキー人口が減り、スキーは一部の人だけのものになったのか。このくらいの規模のスキー場だと最早、温泉への集客の手段でもなくなってきたのだろう。(現地訪問:2021年3月)。



2021年03月15日

栗子国際スキー場(その2)(山形県米沢市)

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栗子国際のレインボーコースを見上げる。

先日、「栗子国際スキー場」のコメント欄に畑山さんから長文をお寄せいただいた。35年前に録画されたスキー番組「スキーNOW」のビデオが見つかったということで、ご厚意に甘えて動画をコピーしたDVDを送ってもらい拝見した。

ネット上で実際の動画を見ていただきたいところだけれど、著作権の問題もあり難しいと判断せざるを得ないのが残念。しかし、1980年代のスキーを巡る状況を懐かしく見ることができたので、その感想だけでも本ブログ上で紹介したいと考えた。

動画では、佐藤正人デモが栗子国際のレインボーコースのコブ斜面を見事なウェーデルンやパラレルターンで滑走していて思わず見入ってしまった。さらにレインボーコースのコブ斜面が美しく並んでいるのも印象的だった。その他に大鰐と八方尾根で開催された全日本基礎スキー選手権大会の動画も収録していただいたが、ウェアや道具、シングルリフトが動くゲレンデの様子など、いずれも1980年代を感じさせた。

スキー滑走技術の考え方もいまとは少し違っているのかもしれない。大会のギャラリーには若い女性の姿も多く、ゲレンデの雰囲気は華やか。スキーにとって幸せだった時代を懐かしく感じることができた。(写真は2019年3月訪問時のもの)

こちらもご覧ください → 「栗子国際スキー場」
posted by 急行野沢 at 23:00| Comment(4) | 山形県 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2021年02月21日

飯綱高原スキー場(長野市)(その4)

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(左)駐車場からCコース下部が見える。(右)建物の間を通り雪の斜面へ。

昨シーズンで営業を休止した飯綱高原スキー場。その斜面の一部がそり遊び場として、子ども連れでけっこう賑わっているという話を聞いた。2月の土曜日、飯綱方面に出かけたついでに、立ち寄ってみた。

ハイランドホール前や第4リフト下の駐車場は雪に埋もれていて入れないが、第1クワッド下の駐車場は除雪されていて30台以上の車がとまっていた。駐車場から近いCコース最下部の斜面では、多くの子ども連れがそり遊びを楽しんでいた。スピードを上げて斜面を下ってくるスキーヤーやボーダーもいないので安心だ。周辺のゲレ食も何軒かは営業しているようだ。

このようなかたちにしろ、賑わっていることは何となく嬉しい。第1クワッドや第2ペアリフトは、当然ながら雪に埋もれたままで稼働していない。ただ、撤去の作業が進められているようにも見えない。グリーンシーズンを中心とした再整備が行われるらしいが、どのようになっていくのだろうか。(現地訪問:2021年2月)

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(左)絶好のそり遊び場。(右)第1クワッド。もう動くこともないのか。

「飯綱高原スキー場(その1)」2020年3月8日
「飯綱高原スキー場(その2)」2020年3月29日
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2021年02月05日

わかぶな高原スキー場(その2)(新潟県関川村)

昨年12月のレポートでは、「少なくとも今シーズンの営業は休止となったと思われる」と曖昧な書き方をせざるを得なかったが、先日の新聞報道で今シーズンの休止、さらに今後も再開の見込みがないことがわかった。

2021年1月29日の新潟日報によれば、「わかぶな高原スキー場閉鎖へ 経営難で営業停止のまま」と報じられている。
「今冬、営業を停止している新潟県関川村のわかぶな高原スキー場が、閉鎖する見通しとなったことが28日までに分かった。加藤弘村長は新潟日報社の取材に対し、スキー場として直営する考えがないことを改めて示した上で『リフト設備などを撤去し、スキー場としては閉鎖する』と述べた。スキー人口の減少や少雪で客足が伸びないことなどが要因で、30年余のスキー場の歴史に幕を下ろす。村が地権者から借り上げているスキー場の敷地は、賃借期限の2022年7月までに返還する方針。」

村の貸付金の返済滞納や従業員への賃金不払い、前売りリフト券への対応など、問題も積残っているという。

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(2015年3月営業時)

→ 「わかぶな高原スキー場」2020年12月17日
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2021年01月16日

臨時休業のスキー場

11都府県に緊急事態宣言が出されている中、スキー場関係者の感染も増えている。これを受けて、新たに営業を一時休止したり営業内容を縮小するスキー場がでている。すべてを網羅できないかもしれないけれど、必ずしもコロナが直接の理由とは限らないものも含めて、現時点の休業状況をまとめてみた(関東甲信越・北陸岐阜.エリア限定)。

[群馬]万座温泉スキー場 2/04まで毎週月~木を臨時休業→万座山Gのみ休業
    草津温泉スキー場 1/18~当面の間休業 →1/28~再開
[福島]猪苗代リゾートスキー場 今シーズン休業
    ファミリースノーパークバンダイ×2 今シーズン休業
[新潟]ガーラ湯沢スキー場 3/01~07臨時休業
    苗場スキー場 1/18~2月上旬まで臨時休業→2/08より再開
    かぐらスキー場 1/18~2月上旬まで臨時休業→2/08より再開 
    石打花岡スキー場 今シーズン休業
    六日町八海山スキー場 1/13~当面の間、臨時休業→2/27より再開
    妙高スキーパーク 今シーズン休業(本ブログ既報
    わかぶな高原スキー場 今シーズン休業(本ブログ既報
    村上市ぶどうスキー場 今シーズン休業(本ブログ既報
[長野]エコーバレースキー場 今シーズン休業(本ブログ既報
    志賀高原タンネの森 2/07まで金土日のみの営業→再開
    志賀高原寺子屋   2/07まで土日のみの営業→再開
[福井]新保ファミリースキー場 今シーズン休業
    今庄365スキー場 今シーズン休業
[岐阜]ウィングヒルズ白鳥リゾート 1月下旬まで臨時休業→1/23より再開
    飛騨高山スキー場 今シーズン休業
    国見岳スキー場 今シーズン休業

その他、一部コースのクローズやリフト営業時間の短縮など、営業内容の縮小は多くのスキー場から発表されている。

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(左)飛騨高山スキー場(2017年1月)。(右)石打花岡スキー場(2013年1月)。

スキー場関係者の感染により複数のスキー場が臨時休業に追い込まれることはあまり考えていなかった事態であり、今後どうなっていくのか予断を許さない。また、コロナが収束したとしてもスキー場を巡る状況がどうなっていくのか、懸念される。
posted by 急行野沢 at 13:34| Comment(0) | 東京周辺 その他 | 更新情報をチェックする

2020年12月30日

妙高スキーパーク(新潟県妙高市)[2023シーズン営業休止]

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(左)未圧雪のゲレンデの向こうに妙高山を望む。(右)センターハウス。

妙高スキーパークのホームページに「2020-2021 SEASON CLOSE 今年度の営業は休業いたします。来シーズン、何卒よろしくお願い申し上げます」と掲示されている。ファミリー層中心のスキー場なので、コロナの影響について慎重に考えた結果なのだろうか。コロナが収束すれば来シーズン以降、再開すると思われる。(→休業理由については、コメント欄に情報をお寄せいただきました)

20年ほど前に家族で出かけたことがある。ペアリフト1本に緩斜面。ガッツリ滑りたい人には物足りないゲレンデだけれど、スキーを始めたばかりの子ども連れには最適。センターハウスも家族連れを想定した設備が整っていたと思う。国道18号関山交差点からさほど距離もなく、積雪の多い道ではあるものの車でのアクセスは悪くない。

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(左)雪に埋もれたペアリフト乗場。(右)ゲレンデ中腹。

12月としては久しぶりの大雪に見舞われた直後、関温泉に向けて車を走らせてみた。やがて道の左側には妙高スキーパークの建物が見え、数台の車が入って何らかの作業はしている様子。しかし、ゲレンデやリフトは新雪に覆われたままで、整備が進められる様子は見られない。

道の右手の休暇村妙高ルンルンスキー場やこの先にある関温泉スキー場は、もう間もなく開業すると告げられている。この積雪があれば開業できそうなゲレンデから見上げると、妙高山が白く輝いて見えた。目を転じれば信越国境の山並みが続いている。この景観も魅力的だと思う。(現地訪問:2020年12月)

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(左)ペアリフト最上部。

*「にいがた観光ナビ」のホームページには「2021-2022シーズン営業休止」となっている。昨シーズンに続いての休止ということのようだ。

<追記 2022年12月>
ホームページ上では2023シーズンの休止も告げられている。「2022-2023 SEZSON CLOSE 今年度の営業は休業いたします。来シーズン、何卒よろしくお願い申し上げます。」これで3シーズン連続での休業。

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センターハウス前やリフト乗場付近では重機で作業が行われているようだったが、スキー場営業のためのものではない模様。(2022年12月)

2020年12月17日

わかぶな高原スキー場(新潟県関川村)

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(左)ゲレンデ最下部から見上げる。(右)ゲレンデ最下部のクワッド乗場付近を見おろす。(いずれも2015年3月)

わかぶな高原には2015年3月に一度だけ、訪れたことがある。新潟県内のスキー場を踏破する目的であった。もう少しローカル色の強いゲレンデかと思っていたが、クワッドで上がったところから擂鉢状にコースが広がり、スノーボードの若者が多くて思っていたよりも明るい雰囲気。3月に入り雪質が悪かったのは残念だったけれど、周囲の景観は素晴らしく日本海まで見渡すことができた。

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(左)クワッドから降りて第3ペアを見上げる。(右)クワッド上から第1・第2ペア方面を見る。(2015年3月)

そのため、場合によっては短時間で切り上げるつもりだったけれど、結構長居をすることになった。中級者に面白かったのは第1ペア沿いだった。わかぶな高原スキー場は1987年、まさにバブル最盛期に開業。スキー場内の各施設も何となくバブル期創業の雰囲気を感じさせた。昨シーズンは雪不足のため1日も営業できなかった。

スキー場や村のホームページで明言されてはいないが、少なくとも今シーズンの営業は休止となったと思われる。また、状況を見ると来シーズン以降の営業も厳しいようだ。本年8月の新聞報道によれば「新潟県関川村は31日、わかぶな高原スキー場の運営会社に対して、施設からの立ち退きを要請した。同スキー場は赤字経営が続いており、村長は取材に対して『退去期限を延長しても、赤字体質から脱却する具体的な根拠が示されなかった』と説明した」とのことであった(新潟日報)。

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(左)アクセス道路にはスキー場の案内板。(右)センターハウス入口には「立入禁止」。(2015年10月)

さらに「村長はスキー場を村が直営する考えはなく『今冬のスキー場営業は極めて難しいだろう』との見方を示した」と掲載されていた。9月村議会では「現在、撤退の準備をしている状況」と報告されている。10月にわかぶな高原の入口まで行ってみたが、「立入禁止」と表示され敷地内に入るのは憚られた。ただ、センターハウス前に何台か車があり、何らかの作業が行われている様子だった。

『オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)』には「国道113号線荒川地域に温泉が数ヶ所存在する。ファミリーにメインゲレンデのわかぶなコース。上級者にはコブのハイテックコース」と紹介されていた。リフトはクワッド1基、ペア3基。下越地方のスキー場は昨シーズンの雪不足で大打撃を被ったところが多い。ここもそのひとつといえるだろう。(現地訪問:2015年3月、2020年10月)

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(左)遠目にゲレンデ上部を見上げる。見えているリフトは第3ペアか。(2015年10月)

→ 「わかぶな高原スキー場(その2)」2021年2月5日
posted by 急行野沢 at 22:18| Comment(3) | 新潟県 下越 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2020年12月03日

エコーバレースキー場(長和町)[2021→2022も営業休止]

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(左)ゲレンデを見上げる。左・アンデルマットゲレンデと第8ペア、右は上部へ続く第1ペア。(右)中腹からゲレンデ最低部を見おろす。

エコーバレースキー場のホームページには「スキー場休止のご案内」として「公表が大変遅くなりまして申し訳ございません。2020-2021シーズンの営業に向けて準備を進めて参りましたが、十分なコロナ対策が困難と判断し、今期の営業を休止する運びとなりました。(後略)」と告知されている。

同一の経営主体による白馬さのさかは当初休止としていたものが一転、オープンの目処が立ったと公表された。しかし、エコーバレーはこのまま今シーズン営業休止となりそうである。エコーバレーのこの数年は、譲渡先や営業開始がなかなか公表されないなど、気をもむことも多かった。

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(左)ゲレンデ入口。(右)稼働準備もしていないスノーマシン。

既にオープンしたスキー場もある12月初旬。国道から姫木平に分岐する地点には「エコーバレースキー場」の案内板があるが、今シーズン休止の文字は見当たらない。ゲレンデ入口まで行ってみると、スノーマシンもゲレンデ下に置かれたまま。リフトのチェアもカバーの下。事務所前には数台の車があるものの、やはりオープンに向けての準備を進めてはいないようだ。

ゲレンデ上部はうっすら白いものの、ゲレンデはまだ秋の風情。広いガランとした駐車場も所在なさげ。周囲の店舗や宿泊施設などもシャッターを下ろしている。実は最近では、霧ヶ峰の軽い山歩きの起点としてレストハウス・ピステ脇にある広大な駐車場を使うことの方が多かった。山彦の稜線から見おろすと、この谷を上手にゲレンデに使った様子がわかる。

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(左)ゲレンデ下の店舗など、(右)山彦谷南の耳から。前方に第6クワッド・第4トリプル・第3ペア各リフトの最上部が見える(2017年11月)。

「首都圏発スキー場と宿EAST2003(実業之日本社)」には「殿上山の斜面に開かれたアンデルマットゲレンデと、その上部に扇状に広がるハイローゼン・エコー・サンライズといったゲレンデから構成されている。晴天率も80%と高く、澄んだ空気、真っ青な空、サラサラのパウダースノーは首都圏から3時間圏内のスキー場とは思えないほど」と紹介されている。スイス・アンデルマットと提携。当時は仮眠施設なども充実していた。

わが家からさほど遠くないものの、スキーに出かけたのは1993年2月の1回だけ。擂鉢状の地形にゲレンデが配置されているが、やはりアンデルマットが名物コースだった。最盛期からはペアリフト1基が廃止されたものの、それでもリフト7基(クワッド1、トリプル3、ペア3)の規模を誇っている。その規模もやや中途半端で持て余し気味なのかもしれない。

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(左)ゲレンデマップ。(右)ゲレンデ最下部の第8ペア乗場とスクールなどの建物。

リゾート的な雰囲気が強い白樺湖周辺のスキー場の中では、比較的硬派なイメージがあった。来シーズン以降の動向は不透明。これだけの規模のゲレンデがこのまま過去帳入りしないことを祈りたい。(現地訪問:2020年12月)

[2021年10月追記]
2022シーズンも営業休止と発表された。
[2022年10月追記]
2023シーズンも営業休止と発表された。

こちらもご覧ください → 「エコーバレースキー場(その2)(2022年10月27日)」

2020年12月01日

2021シーズン 営業休止?のスキー場

2021今シーズン営業休止が見込まれるスキー場。
本ブログで既報のほかは、以下のようなところでしょうか。
(関東甲信越・北陸・東海の範囲ですが)

[福島]猪苗代リゾート
[新潟]わかぶな高原 石打花岡 妙高スキーパーク
[長野]エコーバレー
[岐阜]飛騨高山 チャオ御岳
[福井]今庄365 新保ファミリー

コロナの影響もあるので、来シーズンは復活するところもありそう。
危ぶまれていた「胎内」「あさひプライム」「あわすの」「ひだ流葉」「飛騨位山」「飛騨舟山」あたりは営業しそうですね。「白弓」は今シーズン限りで休止でしょうか。

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わかぶな高原スキー場(2015年3月訪問時)

*コメント欄へのご指摘があり、妙高スキーパーク、猪苗代リゾートを追記しました。
posted by 急行野沢 at 11:34| Comment(6) | 信越沿線 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする

2020年11月07日

白馬さのさかスキー場(白馬村)[2023再開]

下記のように、いったん営業休止とホームページ上で告げられたが、その後、「白馬さのさか観光協会及び近隣住民の皆様の協力を得ましてオープンへの目処が立ったことから、今シーズンの営業を行うこととなりました」とのこと。なお、オープン予定日は12月25日(金)。
地域ぐるみでの取り組みによって、スキー場営業にこぎつけたということのようである。

ちなみに同一営業主体によるエコーバレーは、現在のところ「今シーズン休止」は変わらない模様。

[2022年10月追記]
白馬さのさか・エコーバレーとも、2022シーズンの営業休止が発表された。
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(左)国道沿いの駐車場からゲレンデを見上げる。(右)大糸線の向こうにセンターハウス。

白馬さのさかのホームページ上で、今シーズンの営業休止が告げられている。「白馬さのさかスキー場は2020-2021シーズンの営業に向けて準備を進めて参りましたが、昨今の社会情勢の中、十分なコロナ対策及び運営内容の見直しが困難と考え、今季の営業を休止する運びとなりました。(後略)」

同スキー場はこの数年、経営主体が変わるなど予断を許さない状況が続いている。2017年9月の信濃毎日新聞によれば「白馬村観光課によると、同スキー場の利用者数は1998~99年が約7万7千人で、その後は減少傾向にある。雪の降り始めが遅かった2015~16年は前季比41 %減の約3万4千人。16~17年も雪不足で営業開始が半月ほど遅れ、約4万3千人にとどまった」とあり、同年から経営会社が変わった。

コロナが原因としてあげられているので、その収束後は営業再開の可能性もあるのだろうが、前途多難と思わざるを得ない。「首都圏発スキー場と宿2003(実業之日本社)」には「専用のモーグルバーンや本格的なフリーライドバークもあるとあって、いつも若者の熱気に包まれている」と紹介されている。最近はスノーボーダーが多いゲレンデという印象があり、ちょっと私のようなオールドスキーヤーには近づけないと感じていた。

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(左)第6クワッド下から見上げる。(右)第2ペア前に取り外されたチェアが並べられていた。

2002年3月に鹿島槍・青木湖・佐野坂とサンアルピナ3スキー場を滑り歩いた際は、結構滑りごたえを感じたと記憶している。青木湖が休業して、サンアルピナとしての広さが失われてから、五竜・47・八方・岩岳など白馬の大ゲレンデを前にして中途半端な規模と感じられるのはやむを得ないのだろうか。

白馬方面の帰路に佐野坂へ立ち寄ってみる。国道沿いに広い駐車場があり、一段上がって大糸線の踏切を横切れば立派なセンターハウスがある。その裏側に第2クワッド、第6ペアの2本のリフトとそれぞれに沿う斜面が見える。リフトのチェアが並べられ、トラックや重機が作業をしている。来るべき再開のシーズンに向けての作業なのであろうか。(現地訪問:2020年11月)

なお、県内では同一経営主体であるエコーバレースキー場(長和町)も同様の理由で今シーズン営業休止が決定している。

<追記 2022年12月>
白馬さのさかのホームページで「2022年12月23日(金)OPEN予定」と告げられている。今シーズンは営業主体も変わり、開業にこぎつけた模様。
posted by 急行野沢 at 21:07| Comment(1) | 信越沿線 営業休止のスキー場 | 更新情報をチェックする