2016年04月21日

極楽坂スキー場 金山ゲレンデ(富山県富山市)

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(左)常願寺川に架かる立山大橋から見た金山ゲレンデ跡。右側の山頂から中腹までに痕跡が見える。

立山山麓の極楽坂スキー場(現在の正しい呼び名は、立山山麓スキー場極楽坂エリアというのかもしれない)。その一番西側に位置していた金山ゲレンデ(アルペンコース)が営業休止となっている。2007シーズンに営業休止となったようだ。このゲレンデにある第10リフトも止まったままだ。

ときどき「追憶のゲレンデとは、どこまでの範囲を指すのか」という問合せを受ける。スキー場の一部のリフト・ゲレンデが休止となっている例は枚挙にいとまがないからだが。ある程度、独立したゲレンデの休止は本ブログで取り上げることとしているが、本件はその基準に適合しているかどうか微妙なところ。

このゲレンデは下部からアプローチすることはできず、山麓部からは第8ペア・第9ペアを乗り継いで極楽坂山山頂部を経て、上部からアプローチするかたちとなっていた。その意味では他のゲレンデからはちょっと奥まって独立したかたちといえるかもしれない。「オールスキー場完全ガイド2000(立風書房)」によれば、アルペンコースは最大30度・平均20度・距離950mの中上級コースとなっている。圧雪されない豪快なゲレンデで、知る人ぞ知る名物コースだったらしい。急斜面な上に、コンディションによっては北陸の重い雪で苦しんだ人も多いと聞いた。

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(左)金山ゲレンデ最下部。右下にリフト乗場の痕跡がある。(右)金山ゲレンデ最下部から見上げる。

今シーズンは非常に積雪が少なかった。このような状況が来シーズン以降も続くと、ウィンタースポーツそのものがどうなってしまうのかという問題にもなってくる。営業期間が極端に短かったスキー場も多い。ここ立山山麓も、まだ3月末なのにスキーシーズンの賑わいがずっと昔のような雰囲気さえ感じさせる。立山インターから立山山麓に向かうと、極楽坂スキー場のメインゲレンデの右側に、遠景からもはっきり金山ゲレンデの跡がみてとれた。

林道を車で上っていくと極楽坂のメインゲレンデを横切った先で、金山ゲレンデの最下部にたどり着いた。林道のすぐ谷側にはリフト乗場のコンクリート部分が残されている。山側を見上げると少し草木が茂り始めているが、はっきりゲレンデの跡が見渡せる。右側にはリフトの支柱が点々と山稜部まで続いている。搬器とワイヤーははずされているが、最上部にはリフト降場も残されているのが見える。

少し西側から尾根道を登れば、ゲレンデ最上部に達することができる。よく歩かれている登山道もあるようだ。しかし今日は十分な登山の用意をしてこなかったのでここまで。もう少し季節がよくなったら登山の楽しみも兼ねて再訪したいと思う。なお、旧金山ゲレンデは雪崩の危険性もあるため、滑走禁止区域になっている。(現地訪問:2016年3月)

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(左)ゲレンデにはリフトの鉄柱が残っている。最上部のリフト降場も残っている。(右)極楽坂スキー場下から見上げる。前方右手の尾根上にゲレンデがあった。
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2016年04月07日

芦峅寺スキー場(その2=富山KINGS)(富山県立山町)

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(左)遠景から芦峅寺スキー場のゲレンデ跡上部を見上げる。(右)遠景からゲレンデ下部を見る。ジャンプ練習施設とレストハウスが見える。

立山山麓にあった芦峅寺スキー場について本ブログで取り上げたのはもう7年前。営業を休止したのは、もう12年前になる。その後の状況についてはまったくケアしていなかったが、跡地は2013年9月以降、「富山KINGS」として再利用されていることを知った。再開といういい方はあっていないと思うけれど、ウィンタースポーツの施設として再利用されているのは、喜ばしいと思う。

「富山KINGS」はスノーボード・フリースタイルスキーのジャンプ練習施設。独自に開発したという「サマースノー」という人工芝を使用と、着地地点には傾斜のついたエアマットを備えた、サマーシーズン用の施設。さらにジャンプ後、スタート地点に上るためにカートが配置されているということだ。個人的にはフリースタイルには詳しくないので、こういう施設をどう評価していいのかわからない。このKINGSというフリースタイルの練習施設は全国に他に数箇所あるらしい。

現地を訪れ、少し遠めに斜面を見上げると、上部はただゲレンデ跡が広がっているばかり。ジャンプ練習施設はゲレンデの下部に設置されていた。レストハウスは以前のまま再利用されているようだった。4月から今年のシーズンはオープンとなるので、その準備がはじめられていた。

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(左)ゲレンデ下部にあるジャンプ練習施設。(右)ゲレンデ下のレストハウス。以前の建物が再利用されているもよう。

なお、このゲレンデの上部には国立立山青少年自然の家がある。各種施設の中にロープリフトを備えた「不動ゲレンデ」があったが、一昨年(昨シーズン)よりロープリフトを停止し、チューブそりコースとなっている。ワイヤーの経年劣化とアルペンスキー利用の減少が理由として、ホームページ上に触れられている。アルペンスキーは送迎により立山山麓スキー場を利用するよう呼び掛けられている。

立山山麓のスキー場をめぐる状況もさまざまに変化しているようだ。(現地訪問:2016年3月)

こちらもご覧ください→「芦峅寺スキー場(その1)(2009年7月4日)」
posted by 急行野沢 at 18:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 富山県 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月17日

聖高原第2スキー場(その2)(麻績村)

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(左)三峰山(聖高原スキー場最上部)から見た1308mピーク。山腹にゲレンデの跡がなんとなくわかる(撮影:2010年5月)。(右)すずらん湖畔。スキー場跡地は前方の山林の中。

聖高原すずらん湖近くにあった聖高原第2スキー場については、本ブログで7年ほど前に取り上げた。しかし、いま見るとずんぶん雑なレポートの仕方であり、もう一度やり直さなければと考えていた。

当時の資料もみつけた。「信州聖高原 麻績ガイド(昭和50年9月)」に聖高原第2スキー場(すずらんゲレンデ)の案内が掲載されていた。同誌の記載によれば「バスで聖高原からさらに15分。国民宿舎ホテルシャングリラで下車すると、ホテルの西側下にあるすずらん湖のすぐ上からすずらん第2ゲレンデが始まっている。ここには上方に550mの第2リフトが、下方には270mの第3リフトがかかっており、第3リフトから第2リフトへ乗り継げるようになっている。」なお、第1リフトは現在も営業を続ける聖高原(第1)スキー場にあるため、こちらを第2・第3としたのであろう。

「第2リフト付近はかなりの急傾斜で上級者向きのコースである。直滑降1,300mを一気に滑り下りる味が素晴らしい。リフト料金1回90円、往復160円。第3リフト付近は初級・中級向きのB・Cコースでゲレンデの長さは500m。すずらん第2ゲレンデまではバスが来ているが本数が少ない(スキーシーズン中でも日に3本)ので、ここまで足を延ばそうと考えている人は気をつけたい。」

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(左)緩斜面の最下部。第3リフト乗場があったと思われる。(右)第3リフト中間部付近から下部を見る。季節には水芭蕉が咲く。

下部の第3リフト沿いの緩斜面と上部の第2リフト沿いの急斜面で構成されていた。いまではバスが通うような場所とは思えないが、かつては日に3本とはいえバスが運行されていたことがかえって驚きでもある。当時は国民宿舎もすずらん湖畔にあり、聖高原観光のひとつの核ともいえる場所だったのだろう。1968年営業開始、少なくとも1993シーズンには営業を中止していた。

あらためて現地を訪問する。聖湖から旧大岡村(聖山パノラマホテル)方面に進み、すずらん湖畔へと左折する。左折する箇所にある広場は、かつてのホテル跡ではないかと推測される。すずらん湖畔を左側から半周した対岸には水芭蕉園の案内看板があり、そこが第3リフト最下部と思われるがリフト乗場などの痕跡は残っていない。第3リフトがあった緩斜面が水芭蕉園となっているのは前回レポートの通り。周囲には数日前に降ったと思われる雪が20cmほど積もっている。整備された遊歩道も雪に埋もれている。見上げる森林の中には別荘らしき建物が点在しているが、季節も季節なので人影はない。

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(左)第3リフト終点および第2リフト起点と思われるあたり。前方の1308m峰に向けて第2リフトが架けられていた。(右)第2リフト終点。1308m峰のピーク直下。

水芭蕉園の遊歩道最上部は、右から迂回してくる林道終点部の広場にもなっている。そのあたりが第3リフトの終点および第2リフト起点だったと思われるが、そこにもリフトの痕跡はない。正面の1308m峰に向けて第2リフトが架けられていたのだろう。前方斜面も草木に埋もれ、ゲレンデの雰囲気もあまりよくわからない。

ゲレンデ上部の様子も知りたくて、三和峠に車を置いて聖山へと続く登山道を歩き1308m峰まで登る。意外と急峻な勾配で、積雪もあるので手こずらされる。ピーク直下のヤブの中に少々の平地があり、そこにリフト降場があったようだ。見おろす斜面は樹林に埋もれ、ゲレンデだった様子は消え去っている。前方には、いまも営業を続ける聖高原スキー場のある三峰山、さらにずっと向こうには菅平方面の山並が広がるはずだ。いまは木の間越しではあるが、この展望がゲレンデから眺められたらなかなかのものだと思う。(現地訪問:2016年3月)

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(左)第2リフト終点付近からの展望。前方に三峰山方面が見渡せる。

こちらもご覧ください→「聖高原第2スキー場(その1)(2009年4月26日)」
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2016年02月26日

白馬ハイランドスキー場(その2)(白馬村)

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(左)遠景から見た白馬ハイランドスキー場のゲレンデ跡。(右)第1リフトもすっかり撤去されている。

白馬に出かけたついでに、白馬ハイランドの跡地がどうなっているのか確かめたくて寄ってみた。ゲレンデ下にあるホテルは、周辺スキー場への送迎によってスキー客を確保して営業を続けている。ちょうどシャトルバスが何台かホテル前から出発していくところだった。周辺スキー場へのアクセスは充実しているようで、宿泊者も多いようすだった。

ホテル前に立って、かつての白馬ハイランドスキー場のゲレンデを見上げる。ゲレンデに向かって右手にあった第1リフトは機器や支柱も含めてきれいに撤去されていて、山林の切り開きがかつてリフトがあった痕跡として残っているだけ。少し遠景から眺めても、ゲレンデ上部にはリフト施設は見あたらない。左手を大きく迂回している下部のゲレンデは深い雪に覆われている。ただ今年は白馬といえども例年より積雪は少ないので、見上げると中腹の急斜面には草が出ているのがわかった。下部ゲレンデ左手に架かっていた第2リフトの痕跡もまったく残っていない。

「SKI GUIDE'86(山と溪谷社)」には、「グリーンクラブ白馬スキー場」の名前で掲載されている。「北アルプス白馬三山をはじめ、五竜、大黒、唐松等の雄峰を一望にする白馬山麓の北斜面13haにリフト4基がかかり、ユニークな8の字型にコースがレイアウトされている。森林に囲まれた落ち着いた環境の中に本格的なリゾートホテルがあり、ゆったりとした立地な雰囲気が味わえるスキーリゾート地として、とくに首都圏のスキーヤーには人気がある」と紹介されている。1986年当時はゲレンデ規模はほとんどかわらないものの、3本のシングルリフトと1本のTバーが架かっていた。スキー場開設は1972年。大糸線白馬駅から徒歩でも15分という立地である。

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(左)ゲレンデ下部から見上げる。(右)ゲレンデを少し上ったところから見おろす。

ゲレンデを少し上ったところから下部を見おろす。ホテルの向こうには八方尾根・岩岳をはじめとするゲレンデが見渡せる。そして白銀の後立山連峰が輝いている。この景観を眺めながら滑るのは贅沢なことだと思えるのだが、この規模のゲレンデではもう滑ろうという人はあまりいないということだろうか。(現地訪問:2016年2月)

こちらもご覧ください→「白馬ハイランドスキー場(その1)(2010年01月09日)」
posted by 急行野沢 at 13:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 白馬山麓 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月11日

北竜温泉ファミリースキー場 第2ゲレンデ(飯山市)

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(左)2003年版パンフレットより。(右)遠景から見た第2ゲレンデ全景。

北竜湖スキー場(北竜温泉ファミリースキー場)の第2ゲレンデが営業を取りやめている。5年ほど前、小菅山に登山した帰路に北竜湖畔を通りがかった時にはリフトが健在だったのだが、ここ数年の中で休止状態になったらしい。(休止は今シーズンからとのこと……コメント欄ご参照ください。)

スキー場は、ベースとなる文化北竜館に隣接する第2ゲレンデと、少し離れた第1ゲレンデから構成されていた。以前からもっぱらメインだったのは第1ゲレンデ。ペアリフト沿いに上級コースがあり、迂回するような中級コース・初級コースがある。これに対して、第2ゲレンデはシングルリフト沿いに初中級コースがある一枚バーンだった。滑走距離630m、最大斜度20度、最小斜度10度。こちらの方がロケーション的には有利なような気がしていたが。

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(左)第2ゲレンデ下部。前方の林の向こうがゲレンデ最下部。(右)ゲレンデ上部から見下ろす。

近辺のスキー場で滑った帰り道に立ち寄ってみた。下部のゲレンデ入口には「第2ゲレンデ」と書かれた案内板がいまも立てられていた。しかし、アクセス路は除雪されていないので、ゲレンデ直下まで近づくことはできず、木の間越しにゲレンデを見上げることしかできなかった。

次に南側から迂回して、車で文化北竜館まで行ってみる。その本館の南側には第2リフトの降場があったはずだが見あたらない。どうやら撤去されたようだ。ゲレンデを見下ろすと、リフトの鉄塔が点々と残されているが、ワイヤーとチェアも取り外されている。もう何年も前から営業を取りやめているようにさえ感じられるようすだ。

野沢温泉という全国区のビッグゲレンデが間近にあるけれど、ファミリーや講習会にはこのようなこじんまりとしたゲレンデが適していると思う。「SKI GUIDE'86(山と溪谷社)」では「標高が低いので気象の激変もなく、野沢温泉スキー場が近くにあるせいか混雑もなく、気楽に気安く滑れる穴場」と紹介されている。(現地訪問:2016年2月)

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(左)スキー場のベースとなる文化北竜館。北竜湖畔にあり宿泊・温泉入浴ができる。(右)営業を続けている第1ゲレンデ。
posted by 急行野沢 at 23:04| Comment(3) | TrackBack(0) | 信越沿線 営業休止のスキー場 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする