センタードーム越しにファミリーコースを見上げる。
羽鳥湖スキー場は1983年の開設。バブル期直前でスキー人口が増えている頃。私は1989年3月と1994年1月の2回、東京から滑りに訪れた。もう記憶は曖昧だが、あまりはっきりした印象がないので、抜群の滑りごたえがあったということではなかったのだと思う。その日のコンディションがよくなかっただけかもしれない。「トランペットコース」ばかり滑っていたのか、そのコース名は記憶に残っている。
2004年に経営主体が変わって、グラディ羽鳥湖スキーリゾートという洒落た名前になった。しかし、2025・2026シーズンと直近2期にわたって営業を休止している。ホームページには「…しかしながら。近年の温暖化による営業可能日数の減少、スキー利用のお客様の減少により。営業継続が困難な状況が続いており、このたび2024年度の営業を休止させていただくこととなりました」と告知された。
(左)アクセス道路の分岐点にある案内板。(右)ゲレンデへと通じる道にアーチ。
そして「今後の営業再開は未定状況でございますが。方針が決定次第改めてお知らせいたします」とある。スキー場ガイド(「オールスキー場ガイド2000」立風書房)には「原生林の中を通るコースだけで構成されるゲレンデと万平ホテルを組み合わせた優雅なリゾート。クワッドリフトで7分で送り届ける。頂上から放射状に広がって降りてくる4本の林間コースを中心に構成されるスキー場」と紹介されている。
さらに「都心からの近さも魅力」となっているが、アクセスは東北新幹線新白河駅からバス50分、東北道白川ICから31km。さほど過酷ではないが、近いといえるほどでもない。最盛期にはクワッド1基、ペア5基(うち2基はペアパラ)を備え、最大斜度26度(もう少し斜度がほしい?)、最長滑走距離2,000m。私の感覚としては割と最近開設されたスキー場であり、現代的な設備は備えたスキー場だったと思う。
(左)第1レストハウスのあるトランペットコース下部。(右)第2ペア乗場。
営業休止との話を聞いていたので白河市街から車で羽鳥湖スキー場を再訪してみた。県道37号をずいぶん走り、道の駅を過ぎて「グランディ羽鳥湖」の看板に従って車を進めれば、アーチをくぐってゲレンデ下に導かれる。まず右手にトランペットコースの下部と第1レストハウス。さらに進むと第2リフト乗り場の下を通って進めば、メインのセンタードームや第2レストハウスがあらわれた。
正面にはメインのファミリーゲレンデを見上げることができた。第4ペア乗場の脇にあるのがかつての万平ホテルだろう。休業して2シーズンなので、案内板や建物やリフトなどの施設はいずれもしっかり残って維持されている。遠目に眺めていると営業再開もできそうだけれど、小雪の問題とスキー人口の減少がすぐに好転するとは思えない。再開の日が来るのだろうか。(現地訪問:2026年6月)
(左)ゲレンデ下の案内板。(右)センタードームと旧万平ホテル。第4ペア乗場。
